飲食店が売っているのは「料理」ではなく「笑顔」

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北九州戸畑にある寿司店「照寿し」さんに、また行ってきました。世界一有名な寿司職人渡邉貴義さんが握るお店です。(画像をブログでみる

今回は地元で開業している歯科医の中尾さんのアレンジで、私の知り合いも多数集まるというので、スケジュールの合間を縫って参加しました。

平日の夕方に飛行機で北九州空港に向かい、お寿司を食べ、翌日の早朝の飛行機でとんぼ返りという強行軍でしたが、今回も大満足でした。

この店の最大の魅力は、圧倒的なエンターテイメント性にあります。

大将の渡邉さんのパフォーマンスを楽しむために、日本中いや世界中からお客さんがやってきます。

しかも、おつまみから後半のお寿司までのクオリティも極めて高く、3時間近いディナーはあっという間に終わってしまいます。いや、ディナーというより「劇場」と表現した方が適切かもしれません。

おつまみから最後の名物うなぎバーガーまで、大量のお料理が出てきますが、なぜかペロリと食べられてしまうのです。

私は外食は楽しくなければ価値がないと思っています。店主が威張っていて、マゾヒスティックな来店客が媚びへつらっているようなお店は行きたいと思いません。

照寿司さんの素晴らしいところは、店主のパフォーマンスが自己満足ではなく、顧客視点に立ったサービス精神に溢れていることです。

カウンターに座った全員に常に目配りをし、全員が満足して笑顔で帰れるようにしてくれるのです(ちなみに、渡邉さんも決めポーズの写真撮影の時時以外は、いつも笑顔です)。

来年はいよいよ東京の赤坂にも出店するということで、攻め続ける渡邉さんの次の一手に期待しています


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年12月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。