どうするオミクロン株:二転三転する水際対策のゆくえ

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新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」の感染拡大に対する水際対策として、政府は1129日、1日あたりの入国者数の想定を5千人から3500人に引き下げることを公表。これを受けて国交省が日本に到着する国際線の新規予約を止めるよう航空会社に要請していました。

日本到着の国際線の新規予約停止を要請 12月末まで 国土交通省 | NHKニュース
【NHK】新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染拡大に対する水際対策を強化するとして、国土交通省は、12月末までの1…

しかしながら、3日もたたずして政府は邦人帰国者に配慮し、国際線の新規予約停止要請を撤回することに。

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安倍政権、菅政権時に水際対策の「後手批判」を受けていたことで、岸田首相は「即断」したのですが完全に裏目に。現場は大混乱です。

一方で、外国人の入国原則禁止(特段の事情以外)は変更は無いようです。このことで、年末に予定されていたスポーツ世界大会などのイベントに影響が出ています。

 

入国制限が厳しすぎて、理解困難だとWHOは批判しています。

入国制限という水際対策に有識者からもこんな意見も。

新型コロナの感染が見つかってからはや2年近く。いまだに対応をめぐり大混乱を繰り返しています。

政府は入国制限はオミクロン株の詳細が判明するまでの暫定処置であるとしていますが、日本は「コロナ禍の中で世界中から競技者・関係者を受け入れて東京オリンピック・パラリンピックを開催し成功させた」という確かな実績がある訳ですから、それらを参考に、ぜひ腰を据えた対応を願いたいところです。