忘年会難民の原因は「今のうち消費」ではなく「人間の本能」

taka4332/iStock

年の瀬に入って、東京の飲食店の団体予約が取りにくくなっています。今週開催した、気の置けない愉快な仲間たちとの忘年会は、会場探しに難航しました。何とか新橋にある宮崎料理のお店を12名で予約してもらうことができました。

少し前までは、飲食店はどこも閑古鳥で、お店に行くと少人数でも大歓迎されたのに、あっという間にこの変わりようです。

このような、消費の爆発が起こっている理由として、「今のうち消費」と呼ばれる前倒しの影響があると指摘されています。

これは、オミクロン型コロナ株による感染再拡大を懸念して、再び外出しづらくなる前に買い物をしたり、外食をしたりしておこうという心理です。

飲食店予約管理サービスのデータによると、全国約4200店の12月13~19日の来店者数は20年比で6割増えたそうです。

しかし、みんなで集まって話をしていて分かった事は、こうやって多くの人がワイワイ話をする機会に、多くの人がずっと飢えていたということです。中には、友人と集まるのが2年ぶりと言う人もいました。

「今のうち消費」というより、みんなで集まりたいという「人間の本能」が、コロナ禍の沈静化で一気に爆発したような気がしました。

普段よりもテンションの高いメンバーを見ていると、今ままコロナ渦が大きく広がらなければ、新年会も大変な盛り上がりになりそうです。

新年会は忘年会のような難民にならないように気をつけたいと思います。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年12月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。