欧州医薬品庁がブースター接種の繰り返しは免疫力低下の可能性があると指摘

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欧州医薬品庁(EMA)が、ブースター接種を繰り返すと、免疫系に悪影響が生じる恐れがあるという警告を発しました。この記事によりますと、新型コロナウイルスワクチンのブースター接種を頻繁(4カ月ごと)に行うと、最終的に免疫力が低下する可能性があると、欧州医薬品庁は警告しています。
また、ブースター接種の間隔は、もっと空けるべきであり、インフルエンザワクチンのように冬の到来に合わせて接種を実施するべきと提言しています。

「mRNAワクチンを繰り返し接種すると、免疫力が逆に低下して、かえって感染しやすくなるので、ワクチンを接種するべきではない」というのは、反ワクチン派の主張でした。欧州医薬品庁が似たような警告を発したことに、ちょっと驚きました。

コロナワクチンは、短期的に感染や重症化を予防することは立証されています。そのため、高齢者のワクチン接種には、私は賛成の立場です。一方、コロナワクチンが、中長期的に人の免疫系にどのような影響を及ぼすのかは、現時点では専門家の中でコンセンサスが得られてはいません。そのため、重症化のリスクの低い小児の接種には、私は反対してきました。

今回の欧州医薬品庁の警告は、コロナワクチンの全否定ではなく、ブースター接種の在り方についての警告です。4か月後はだめだが6か月後ならよいのか、4回目はだめだが3回目まではよいのか、不明な部分がまだ多いです。ブースター接種は短期的に感染予防効果と重症化予防効果を強めることが報告されていますので、高齢者の接種には、私は反対するつもりはありません。しかし、20代30代では、重症化率が低いとされているオミクロン株に対して、ブースター接種が本当に必要なのかどうかについては、私は甚だ疑問を感じています。

今後、コロナワクチンの中長期的な免疫系への影響についてのデータは、徐々に世界中で蓄積されていくと考えられます。ブースター接種がどうあるべきかの議論は、まだ当分続きそうです。