【研究者の書評】中川毅 (著)「人類と気候の10万年史」

野北 和宏

「地球温暖化って何?」と疑問の中高生を含めたみんなが、ベースラインの知識として知っておくために読むべき本。

言論プラットフォーム アゴラの記事で、気候変動に関してこども向けに解説した記事、「地球温暖化って何?」を対象としてグーグルが広告を剥ぎ取ったとのことです。

「グーグル日本法人への公開質問状」

グーグルは、広告を配信停止する理由として「信頼性がなく有害な文言」が含まれるとしているそうです。さらに、その意味をグーグル日本法人に問い合わせたところ「気候変動に関連して信頼できる科学的なコンセンサスと矛盾するコンテンツ」に該当するとのことです。僕も何度かこの記事を読みましたが、そのような信頼性がなく有害な文言は見当たりませんでした。

そもそも、地球の気温の変化はどう言う仕組みで起こっているのか、地理好きで、大学時代は探検部にも属していた僕は興味があったので、今現在、アマゾンでブルーバックスでベストセラー第一位となっている、本書、中川毅(なかがわ たけし)(著)「 人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか

を、二つの視点で読んでみました。一つは著者と同じ科学者の立場から純粋に「古気候学、地質年代学」に興味を持って、二つ目は地球の気候変動と今のCO2削減政策の関連をより深く考えるために。

動画のノギタ教授は、豪州クイーンズランド大学・機械鉱山工学部内の日本スペリア電子材料製造研究センター(NS CMEM)で教授・センター長を務めています。