プーチン大統領は、世界戦争若しくは世界経済崩壊への引き金を引く愚かな独裁者になるのかしら
停戦交渉が始まったと報じられているが、現状では停戦の話し合いが纏まる可能性は少ないと言わざるを得ないだろう。
ロシアのプーチン大統領は核の行使を示唆しているが、ウクライナは、ゼレンスキー大統領はじめ死を覚悟して停戦交渉の場に臨んでおられるようだから、戦況が大きく変わらない以上、暫くは話し合いをしながら戦闘が継続する、ということになりそうだ。
一連の戦闘や戦火によって犠牲者が出続けるのは必至だが、ゼレンスキー大統領が健在である限り、これによってウクライナ軍が戦意を喪失することはないと見るべきだろう。
維新の国会議員でゼレンスキー大統領にいわれのない非難をする方がおられるが、いくらロシア贔屓であっても、これはいけない。
今は、何が何でもロシアのプーチン大統領にその非道な侵略行為を諦めさせるために、非力であっても持てる力のすべてを尽くすべきである。
核の行使を示唆して恥じない今のプーチン大統領は、世界の平和にとって北朝鮮の独裁者以上に危険な存在である。
ドイツはじめ欧米諸国がウクライナに対する武器の供与や義勇軍の派遣を容認するような事態にまで発展したのだから、今は世界規模の戦争が始まる崖っぷちにまで来てしまったと言わざるを得ないだろう。
世界経済が大混乱に陥ることは必至である。
プーチン大統領は、世界戦争や世界経済崩壊の引き金を引く愚かな独裁者、ということになるのかならないのか。
私たちに出来ることは殆どないが、しかし、声は上げ続けなければならない。
その声に応える人が、いずれロシア国民やロシア軍の兵士の中から現れるはずだ。
ロシアの内部崩壊の可能性
どうやらロシアの財政的基盤は相当貧弱だったようで、ウクライナ情勢が膠着状態になってしまうとあっという間に戦費不足に陥ってしまうという話が入ってきた。
ロシアとウクライナとの停戦交渉は既に始まったようだが、多分そう簡単には出口は見付からないだろう。
長引けば長引くほどウクライナ側に有利な状況が出て来るのだったら、ウクライナとしては
ここは只管話し合いを長引かせるに限る。
ロシアに対する経済制裁の効果が早速出ているようである。
ルーブルが最安値に下げる中、ロシアの中央銀行は28日に主要政策金利を9.5パーセントから20パーセントに引き上げ、中央銀行とロシアの財務省が企業に対して外貨建て収入の80パーセントを売却するよう指示した、という。
専制国家はこういう無茶が出来るのか、と驚いてしまうが、これではロシアの経済は破綻へまっしぐら、ということになってしまうのではないか。
どうもプーチン大統領としては想定外の事態に遭遇してしまっているようだ。
謀略や諜報には長けていても、経済方面には相当疎かったのかも知れない。
この状況でロシアが一気に内部崩壊に向かう、などということは考えられないが、ロシアが苦境に直面していることは否めないようである。
プーチン大統領が、これ以上暴走しませんように。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2022年2月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。