1986年にマジョルカ島の人口4万4000人の都市マナコルで生まれたラファ・ナダル(ラファエル・ナダル・パレラ)選手がこれまで記者会見などで語った言葉などが収録されている中からその一部を以下に紹介したい。
何かを目指して頑張っている人たちの参考になれば幸いである。
・いつも自分が勝ると考えて試合に勝たねばならないと意識する尊大さがなく、対戦相手を尊重するようにしていれば、勝ち負けで人生は変わらないことが分かる。
・私の最大のライバルは次に対戦する相手だ。
・望んでいたことが達成されれば幸せになる。特に、それを達成するために費やした努力を思い出せばより幸せに感じる。
・3つの決勝戦を続けて負けるというのは精神的に打撃だ。それは否定できない。しかし、人生で辿って来た道では上昇時もあれば下降時もある。
・スポーツをしている人は誰でも勝つか負けるかということで試合に出る。その結果がどちらになっても受け入れねばならない。
・多くの人が日々努力しているが、全員が頂上に到達するわけではない。重要なことは、それが達成されるようになると考える日々の過程だ。
・ここで勝利することは一つの目的である。しかし、最終的にはそれは一つの試合でしかない。
・今日は非常に良いレベルでプレーできた。しかし、解決が見つからない時でも日々それが見つかると信じて行く姿勢でいたい。
・いつも最高のレベルで、しかも最高の強度で練習している。だからこれからの試合で最大の困難に出会った時でもその為の用意はできていると感じさせてくれる。
・肉体以上にスポーツにおけるメンタルを尊重したい。
・頂点に到達すると人はすべて素晴らしいことを口にするようになる。しかし、大事なことは、それに対して正しく振舞うようにすることだ。
・マジョルカ諸島では自分自身になれる。スーパーマーケットに行ったり、映画館に行ったり。そこでは私は単にラファだ。誰もが私のことを知っている。写真に撮られることなくどこでも行ける。
・私は私自身に正直でありたい、同じく私を信頼してくれた人に対してもだ。
・天井に到達した時であっても上達すると信じる事だ。毎朝起きて日々上達して行けると期待して練習をしている。
・負けることは私の敵ではない。負けることへの恐れが私の敵である。
・フェデラーよりも私の方が上手いという人はテニスについて知らない人だと私は思う。
・試合中に緊張して自らと闘っている瞬間が多くある。テニスは自分自身をコントロールすることを習うことだ。
・ナンバーワンになることは重要ではない。トーナメントに勝つこととナンバーワンになることとは比較できない。
・スターになれる。しかし誰もが人間であるべきだ。
・どうってことはない。下手なプレーをしただけだ。単にスポーツだ。複雑に感じる必要はない。
2月27日にラファ・ナダル選手はメキシコ・アカプルコで勝利した。これが91回目のタイトル獲得となった。彼の活躍はまだまだ続く。