9日に、南部マリウポリの産科・小児病院がロシア軍による空爆を受けました。ウクライナ政府は、職員と患者17人以上が負傷したと発表しました。
ロシアは、建物はかつては産科病院だったが、ウクライナ軍の施設になっていたと主張しています。ゼレンスキー大統領は、病院への攻撃は「戦争犯罪」だとロシアを強く非難しています。
ウクライナ小児病院空爆は「偽ニュース、情報テロ」=ロシア https://t.co/l7kUbTIOTs
— ロイター (@ReutersJapan) March 10, 2022
■
ロシア国防省は6日に開いた記者会見で、「米国とウクライナが同国内で化学・生物兵器の開発を行っているというまったくの偽情報を意図的に拡散させている」と発表していました。ロシアの要請によって、国連安全保障理事会の会合が11日に開かれるとのことです。
国連安保理、11日に会合 ロシアが米の生物兵器疑惑を主張=外交筋 https://t.co/h9XQ8Ac0Ci
— ロイター (@ReutersJapan) March 11, 2022
当然、アメリカは、ウクライナの生物兵器の開発をアメリカが支援しているとのロシア側の主張を否定しています。また、ロシアが生物兵器を近く使用する恐れがあるとの認識を示していました。
米「プーチン政権が陰謀論でっち上げ」「中国も便乗」と非難 https://t.co/0itZY4jAbY
プーチン政権が「米国とウクライナが同国内で化学・生物兵器の開発を行っているというまったくの偽情報を意図的に拡散させている」と非難する声明を発表した。
— 産経ニュース (@Sankei_news) March 10, 2022
そんな中で、産科・小児病院が空爆を受けました。
ロシアは、「米国がウクライナで生物・化学兵器開発に関与している」という偽情報を流している。
この偽情報キャンペーンは、①ロシアがウクライナで化学・生物兵器を使用する可能性を正当化するため、② ロシアによる化学・生物兵器の使用をウクライナが行ったと嘘の主張する可能性を示唆している。 https://t.co/ZVji864nTg— 渡部悦和 Yoshikazu WATANABE (@WatanabeKansha) March 10, 2022
なるほど。「あいつらは生物兵器を使おうとしている」「開発していた」「現に使われた証拠がある」というのは、自分たちが使おうとしており、それが露見したときに「あいつら」の責任にするための布石なのか。
「あいつら」を「オレたち」に置き換えればいい。わかりやすいな。ヘボ碁みたいだ。
— 玉井克哉(Katsuya TAMAI) (@tamai1961) March 10, 2022
ただし、そんな「ヘボ碁」でも、ネット上にはアメリカの陰謀と結びつける人たちも大勢いるようです。
いわゆる陰謀論界隈で、
「コロナウイルスの発生とウクライナの生物兵器開発はリンクしていたのだ!」
「おお、やっぱり!」
みたいな話になっているのを目撃して、またも末法的な実感を新たにするのであった。疲れました。— マライ・メントライン@職業はドイツ人 (@marei_de_pon) March 10, 2022