ウクライナ情勢:キエフ近郊での戦闘、メリトポリ市長拉致、仏独露首脳会談不発

ロシアによるウクライナへの攻撃は激しさを増すばかりです。

南東部のマリウポリでは、ロシア軍が港湾都市の東部郊外を占領し、さらに戦域を広げています。同市の住宅やインフラに甚大な被害が出ています。

ロシア軍の空爆により、ポーランドとの国境に近い西部の都市リヴィウ近郊の大規模な軍事基地が攻撃されました。日曜日の早朝、同市の近くで爆発音が聞こえたそうです。

占領下のメリトポリでは、ロシア軍のイワン・フェドロフ市長の誘拐に対して、住民が抗議の声を上げています。ゼレンスキー大統領は、この誘拐を「戦争犯罪」と呼びました。

ウクライナ政府は、ロシア軍がキエフ近郊の村から避難する女性や子供の車列に発砲し、7人が死亡したと発表しました。

ゼレンスキー大統領は、これまでの紛争で約1300人のウクライナ軍が死亡したと発表しました。

ロシア軍がウクライナの首都に侵攻し、北東部と東部で戦闘が激化しているため、この土曜日にはキエフでも爆発音が鳴り響いたようです。

ポーランド国境警備隊は、2週間以上前に紛争が始まって以来、160万人以上がウクライナからポーランドに逃れたと発表しています。難民全体としては250万人を超えました。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、仏独露首脳による75分間の電話会談で、プーチン大統領は、ウクライナの戦争を終わらせる意志を示さなかったと述べています。

ロシアの外務副大臣は、ウクライナ軍に武器を運搬する武器輸送隊がロシア軍の「正当な標的」になる可能性があると欧米諸国に警告しています。

ウクライナ情勢は極度の緊張が続いています。

ゼレンキー大統領 NHKより abzee/iStock