「美術館でイヴ・サン=ローラン」展。最後の訪問は、パリ近代美術館。
デュフィ、マティス、ビュランの大作や、ボナール、ジャケ、デ・キリコと組み合わせたサン=ローランの作品。
デュフィの”電気の精”、ボナールの作品群とのドレスカラーの共鳴、お見事。マティス大作とドレスデザインの一体感も素敵。
この背景と衣装で、バレエ作品作って欲しい。マティスの青系”ダンス”の衣装に、カールソンの”シーニュ”を思い出す。カデール、マリ=アニエス、ピエトラが極上中の極上だった。”シーニュ”の舞台と衣装を、この4つの絵画&ドレスで再演して欲しい。感動的に美しい舞台になると思う。(オリヴィエ・ドゥブレの舞台も大好きよ。)
サン=ローラン見た後、前回来た時、モンマルトル美術館に貸し出されてた大好物のデュフィ”薔薇色の日々”を見よう、とデュフィコーナーに行ったら、薔薇色どころかデュフィがひとつもない~。
聞けば、ビルバオのグッゲンハイムに、ピカソやモディリアニらと一緒に旅行中だそう。ありゃりゃ。まあ、”電気の精”だけでも十分デュフィを満喫できるのでいいか。
”電気の精”の部屋、椅子アートが置かれている。座ると目線が変わり、今までと違う雰囲気で作品と向き合え、おぉぉぉぉ。見る角度って、大事ね。座ってゆっくりデュフィの大作を眺められて、この椅子アートいいな。このまま常設になりますように。
6つの美術館にまたがって開催している”美術館でイヴ・サン=ローラン展”、コンプリート。
どれもよかったな。特に、国立近代美術館とサン=ローラン美術館は、再訪必須。
【こちらから、他5つの展覧会の様子、ご覧いただけます】
・美術館でイヴ・サン=ローラン展@国立近代美術館
・美術館でイヴ・サン=ローラン展@ルーヴル美術館
・美術館でイヴ・サン=ローラン展@サン=ローラン美術館パリ
・美術館でイヴ・サン=ローラン展@ピカソ美術館パリ
・美術館でイヴ・サン=ローラン展@オルセー美術館
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2022年3月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。