ロースター(パリ17区)

フレデリック・デュカの料理と、ついに再会。

10年くらい前、ランスタン・ドールで素敵においしい料理を作ってくれていたフレデリック。大好きで通っていたのだけど、3~4年くらいで、引き抜かれてNYCに行っちゃって、泣いた。3年くらい前にパリに戻ってきて「ロースター」をオープン。早速取材には行ったけど、遠い&タイミング合わず、なかなか食べに行けなかった。

ようやく、本当にようやく、フレデリックの料理と再会。嬉しすぎる。

マルセイユ出身なので、まずはつまみにパニス。あっつあつでほくほくとろり。「うわぁ、おいしい!」と、超グルメ友人と感嘆のため息。人生最高のパニスだ。ニースのドミニク・ルスタンが出してくれるパニスも極上だけど、あちらは既製品を揚げたもの。手作り、という意味でフレデリックのパニスに軍配。

前菜が来る前に、厨房の様子を眺める。いい匂い~。そして、いかにもおいしそうなもの作りそうな手だなぁ。

前菜が完成したので、席に戻る。界隈きっての人気店、もちろん満員御礼の中、友達が選んでくれたテーブルはドア近く、テーブル密なエリアと離れたところ。グッジョブ。このご時世、”いい席”の概念、変わった。

ハシリのアスパラガスを添えた繊細なフダンソウのトゥルト(南仏だねぇ)、香ばしくソテーしたイカと合わせた風味豊かなリゾーニ(これまた南仏だねぇ)に舌鼓。南仏の白ワインを相方に、おいしい!おいしい!おいしい!

なんだろうなぁ、ランスタン・ドールの時も感じたけど、フレデリックの料理って、なんとも言えない後味というかソースの最後の最後まで味わって余韻に浸りたい、と思わせる魅力があって、すごく好み。プージョランのパンでソースをしっかりぬぐい、最後まで堪能。

デセールは、普通かな。料理の魅力には及ばなかった。

フレデリックとおしゃべりしながら、話題はマルセイユ。マルセイユは2度しか行ったことなく、レストラン廻りもしてない。”プティ・ニース”と”AM”を筆頭にかなりおいしい街になっているみたい。食友と目配せ。春になったら行きたいねぇ。

あー、幸せな時間だったね。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2022年3月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。