ウクライナ情勢:マリウポリ市街地での激しい交戦、停戦交渉の行方は?

アゴラ編集部

マリウポリに対し、ロシア軍に降伏するように伝えた午前5時(日本時間午後10時)の期限が過ぎました。ウクライナ政府はこの最後通告を拒否し、激しい戦闘が続いています。

ウクライナ政府は、マリウポリ市を明け渡すというロシアの要求を拒否し、「いかなる降伏の問題もない」と述べていました。

激しい戦闘が市街地まで及んでいます。そのため、市内の建物の9割が破壊されたとも伝えられています。また、市民の約30万人が電気も水も食料もほとんどなく、閉じ込められたままです。

ゼレンスキー大統領FBより

また、ゼレンスキー大統領は、日曜日にCNNに対して、ロシアのプーチン大統領との交渉に前向きだが、「もし失敗すればより大規模な戦争に発展する可能性がある」と述べています。

バイデン米大統領と各国指導者は、24日にヨーロッパで緊急の首脳会議を開催する予定です。しかし、この会議で侵略を終わらせるような合意ができるとは誰も考えていません。ホワイトハウスによると、バイデン大統領がウクライナを訪問する予定はないとのことですが、この首脳会議後にポーランドへ訪問するようです。

厳しい停戦交渉が続いていますが、ウクライナ・ロシア双方にパイプを持つトルコの外相が、停戦交渉の合意が近いと発言しています。

一方、キエフでは住宅地とショッピングセンターで砲撃があり、4人が死亡したと報告されています。