東京大学の入学式が日本武道館で開かれ、3000人の新入生が出席しました。来賓の映画監督の河瀬直美氏が祝辞で「ロシアという国を悪者にすることは簡単である」と述べました。
東大で入学式 来賓の河瀬直美氏の祝辞 https://t.co/3cccbetTuF
<<「ロシアを悪者にすることは簡単」としたうえで「なぜこのようなことが起こっているか。一方的な側からの意見に左右されてものの本質を見誤ってはいないか。誤解を恐れずに言うと『悪』を存在させることで私は安心していないか」>> pic.twitter.com/bWczb01e2x
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) April 12, 2022
「一方的な側からの意見に左右されて本質を見誤っていないか」「誤解を恐れずに言うと「悪」を存在させることで私は安心していないか」と東大生に訴えかけました。
「どっちもどっち」論に持ち込む余地はないという批判が多く上がりました。
「『ロシア』という国を悪者にすることは簡単である」映画監督・河瀬直美さん 東大入学式で祝辞 https://t.co/i43UkwiXaE
いや完全なる悪者です。これはそういう次元の話ではありません。戦争違法化という長年の人類の努力を土足で踏みにじったのです。どっちもどっち論に持ち込む余地はありません。— フィンランド先生こと斎木伸生@大洗行って食って買って応援@フィンランド研究者、モデラー、国際政治学者 (@raikonen_fky_sd) April 12, 2022
侵略した国と侵略された国を同格に論じる祝辞は、東大の見識も問われます。
今どき共産党でもこんな話はしない。マリウポリで何万人も殺されているとき、それを非難するのが「一方的な側からの意見」なのか。東大はこの祝辞に賛成するのか。 https://t.co/AGa8F6P78g
— 池田信夫 (@ikedanob) April 12, 2022
河瀬監督の周りではみんな簡単に言っているのかもしれません。
東大で入学式 来賓の河瀬直美氏 「ロシアを悪者にすることは簡単」:朝日新聞デジタル https://t.co/FbEGRbndPR
心の其処からロシアを愛した者ですら苦悩の果てに「今のロシアの侵略と虐殺は間違いなく悪である」と断じているのですが、簡単ですか。そうですか。
— JSF (@rockfish31) April 12, 2022
全文はこちら。すぐ東大のウェブサイトに掲載されたので、事前に東大の事務局は目を通していたはずです。
東大入学式祝辞(河瀨直美氏)https://t.co/hPAnyE80tt
↓朝日の切取り箇所
下文の続き
「そうして自分たちの国がどこかの国を侵攻する可能性があることを自覚しておく必要があるのです」いやいや若者は日本がロシアみたいに侵略するとは一切考えてない
ウクライナのように侵略されたら、と心配してる pic.twitter.com/NboWcJETOB— Chieko Nagayama (@RibbonChieko) April 12, 2022
東大の人選のセンスがわからないという意見も。どのような経緯と理由でこうなったのか気になるところです。
NHK番組の字幕が問題になって数か月なのに、なぜよりによって、わざわざ河瀬直美氏を来賓に呼ぶのだろう。
この人が来賓に呼ばれる必然性は皆無。全く意味が分からない。https://t.co/9kLe7tGS41— 岡崎 敬 (@0kazakikei) April 12, 2022
東京大学のリベラルの先生も怒っておられますが、怒っているポイントがどこなのか気になります。
東大で入学式 来賓の河瀬直美氏 「ロシアを悪者にすることは簡単」:朝日新聞デジタル https://t.co/rv0ASoWO7C なぜこんな人を読んだのか。総長式辞の内容を相殺してしまうような
— 本田由紀 (@hahaguma) April 12, 2022
河瀬監督は、NHK製作による自身のドキュメンタリー番組でも捏造が見られたと話題になったばかりでした。
「誤り」?「捏造」だよ。また、事実を歪曲するNHK。
五輪番組字幕、NHK「誤り」と認める 河瀬直美さんら密着取材 https://t.co/sphIntBpxf
— 蓮池透 (@1955Toru) February 10, 2022
河瀬監督は、その際の「私たちの選択が正しかったか、間違っていたか、次の世代の教科書のようにして頂けると有難い」という発言で鮮烈な印象を残しています。
そもそもコロナ禍の五輪開催は「私たちの選択」ではなく「政治家の選択」だったかと
河瀬直美さん、NHK五輪番組の虚偽字幕は「残念」公式記録映画の会見で言及
河瀬さん「私たちの選択が正しかったか、間違っていたか、次の世代の教科書のようにして頂けると有難い」https://t.co/4euz0UhXQ8
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) March 24, 2022
「どっちもどっち」論の浸透には目を見張るものがあります。