NHKは、昨年12月30日に放送したBS1スペシャル「河瀨直美が見つめた東京五輪」の字幕に不確かな内容があったとし謝罪しました。
番組のなかで、五輪反対デモに参加したという男性が「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」という字幕がつけられています。放送後、視聴者からは「印象操作だ」との疑いも声が上がり、NHKに批判の電話が寄せられたことから、NHKは男性に再度確認したということです。
この男性は、これまで複数のデモに参加して現金を受け取ったことがあり、五輪反対のデモにも参加してお金を受け取る意志があると述べていましたが、実際に参加していたかどうかをNHKとしては確認していなかったそうです。その後確認した結果、男性は「五輪反対のデモに参加はしていない」と言っているようですが、記憶はあいまいで、NHKとしては確認できていないと述べています。
そして、NHKの担当者の確認が不十分だったと説明し、謝罪しています。
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この報道に対して、五輪開催賛成・反対にかかわらず厳しい意見が百出しています。
NHK「河瀬直美が見つめた東京五輪」
「五輪反対デモに参加しているという男性」が「お金をもらって動員されていると打ち明けた」との放送。
NHKは「デモに参加したか、確認できていない」と発表。
虚偽放送なら会長辞任ものの案件。私は「事実なら」と注釈をつけ引用したが、NHKがここまでダメとは
— 和田 政宗 (@wadamasamune) January 9, 2022
五輪反対デモ、「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」との字幕は不確かな内容とNHK。
「デモに参加する意向であることは確認したが、実際に参加したかどうか確認していなかった」確認できていない話でも、抗議行動はお金で動員と印象づけたかったのだろうか。https://t.co/yw2so5Q0DY
— 山添 拓 (@pioneertaku84) January 9, 2022
裏取りもせずに結論ありきで放送してしまうとなると、報道機関としてのNHKの中立性や存在意義が問われかねません。
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河瀬直美監督は「(五輪招致したのは)あなたも私も問われる」と同番組内で発言し、一部ネット界隈では「#五輪を招致したのは私達ではありません」と炎上していました。