観光船を運航していた知床遊覧船の元船員らの証言によると、桂田精一社長は海運に関してもまったく知識を持ち合わせておらず、船のメンテナンスもせず、ベテラン船員らを解雇していました。
この経営判断には、ある方面では著名なコンサルタントが介在していることが明るみになり、こちらも非難が沸き起こっています。
桂田社長は、議員であった父親の経営していたホテル引き継ぎました。知床遊覧船を買収した際に、コンサルを依頼したのが、コンサルタント会社社長・小山昇氏だったそうです。小山氏はこの武勇伝を『ダイヤモンド・オンライン』で述べてましたが、記事は削除されているそうです。
もうすでに見ている方も多いでしょうが、小山と桂田の関係は、ダイヤモンドオンラインの小山昇が書いた書籍『数字は人格』の宣伝記事で、小山自らが桂田の経営を指導して黒字転換させたと述べていたことから明らかになっています。https://t.co/Kq91qA2bVz#知床遊覧船 #浸水事故 #桂田精一 #小山昇
— 大山落 (@ooyamaotita) April 26, 2022
小山氏の「手腕」は、日経でも紹介されていたそうです。
日経ラジオで神コンサルタントのように崇められている #株式会社武蔵野 #小山昇 社長。問題の知床遊覧船 #有限会社しれとこ村 #桂田精一 社長にコストカットと買収による素人経営を伝授した武勇伝記事を本日ひっそり削除。経営者によるコンサル傾倒の結果として残すべきでは?https://t.co/bTFxuJz6OP
— ほげほげ (@hogehoge_maru) April 25, 2022
このコンサル会社が関わった企業の元社員とみられる人物の発言によると、その極端な手法は有名だったようです。この会社は今でも営業しているのでしょうか。社員の方々は大丈夫なのでしょうか。心配になってしまいます。
知床事故起こした会社のコンサルで話題になってる株式会社武蔵野ね…昔働いてた会社の社長が小山昇に心酔してコンサル入ってから会社がおかしくなった
素手でトイレ掃除したり、スーパーハッピーとか絶叫して朝礼したり、環境整備という床這いつくばってホコリ1つ残らず掃除したり 続— かわじ (@kawazi72) April 26, 2022
われわれの想像を超えた不祥事を起こす企業には共通点があるとの指摘もあります。
知床観光船、転落事故の軽井沢スキーバス、集団食中毒事故の焼肉店の共通点
・コストダウンや事業効率を優先させ
・結果として安全性やサービス品質が粗雑になり
・人命が失われる取り返しのつかない事故が起きた
・経営者が土下座するが、責任は誰かに転嫁するその場を取り繕うだけの土下座は嫌だ pic.twitter.com/lNGusH0C1K
— ブラック企業アナリスト 新田 龍 (@nittaryo) April 28, 2022
みんなが「中抜き」したがる社会になってしまったのが日本の没落の一因かもしれません。
知床観光船にも、怪しげなコンサルが付いてからブラック化したと聞いたけど
高度成長期の日本って、コンサルってあまりいない感じがする
不況に突入してから、不安心理が社会全体で醸成されてからじゃない?コンサル流行り出したの
こんなにコンサル業流行ってる割に、ずっと不況ってやっぱおかしい
— David(Northern Daily Channelの中の人) (@holten0229) April 26, 2022
コンサル業者と運営企業の経営の品質管理が厳しく問われています。