ロシアでは9日、第2次世界大戦でソビエトがナチス・ドイツに勝利したとする77回目の戦勝記念日が祝われました。ウクライナのゼレンスキー政権を「ネオナチ」だと主張し、軍事侵攻を続けるプーチン大統領が、軍事パレードの式典でどのような演説を行うのかに関心が集まりました。
プーチン大統領は演説で、ゼレンスキー政権とNATOを非難し、クリミア半島への「侵略」やウクライナの核保有を阻止するための先制攻撃だと述べました。ドンバス地域などの「併合」や国民の総動員するために「戦争」を宣言するという予測もありましたが、いずれにも言及しませんでした。
プーチン大統領が「宣戦布告」を宣言すれば、「戒厳令」や国民を対象に「総動員」が宣言さえることになることが憂慮されていました。
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ロシア国民はどのような気持ちで演説を聞いたのでしょうか。
結局、プーチンは対独戦勝記念日の演説で“戦争宣言”せず。「NATOがわが国に近い領土を開発しようとしている。我々の直接的脅威になっている」…戦争宣言なら戦場に投入される事になるロシアの若者もほっとしただろう。ウクライナだけでなく多くの若者の生と死が揺れ動いている https://t.co/zYtS2UyVfB
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) May 9, 2022
この論理のすり替えはかなりの危険性をはらんでいます。
プーチンは「我々の義務はナチズムからロシアを守り、それを再来させないことだ」と述べており、ロシアというのはナチスのレッテルを貼りさえすればあらゆる軍事侵攻は正当化されるという論理で動く国なのだ、と理解できる。少なくとも今のロシアはそうだ。 https://t.co/Gay1fromBA
— 飯山陽 Dr. Akari IIYAMA 新刊『中東問題再考』増刷決定 (@IiyamaAkari) May 9, 2022
戦争のプロパガンダの教科書通りの演説でした。
プーチン演説
「これは余儀ない主権上の決断」→第一法則
「侵略に対する先制の拒絶を行った」→第二法則
「西側がロシアに耳を貸さなかった」→第三法則
「我々の責務は世界戦争が起きないよう尽くすこと」→第四法則→アンヌ・モレリの教科書通りの戦争プロパガンダですhttps://t.co/DuhGNPJGfW
— 藤原かずえ (@kazue_fgeewara) May 9, 2022
プロパガンダはなんとなく予想はされていましたが。
プーチンの演説は嘘だらけで民間レベルならコンプライアンス問題に
— デーブ・スペクター (@dave_spector) May 9, 2022
今後のプーチン大統領の落としどころが注目されます。
ロシアが5月9日に2共和国の「独立記念式典」をやって一方的に勝利宣言し、池乃めだか方式で戦争を終結させるのがベストシナリオ。 https://t.co/oQkHV2fwIS
— 池田信夫 (@ikedanob) May 5, 2022
今後も対話が求められていますが、文化が違うとやっぱり話は通じにくそうなので、細心の配慮が必要です。
分からない…俺たちは雰囲気で戦勝記念日をやっている https://t.co/qleBIySjhA
— ユーリィ・イズムィコ名称炒飯科学研究所 (@OKB1917) May 8, 2022