「セクシー田中さん」原作者の芦原妃名子さんが亡くなったことを受けて、脚本家でつくる日本シナリオ作家協会がユーチューブで投稿した動画が、削除されるという異例の事態が起こりました。
日本シナリオ作家協会、動画「原作者と脚本家はどう共存できるのか編」削除 誹謗中傷や脅迫により、出演者からは「最悪の対応」https://t.co/Yjk5ouulih
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) February 2, 2024
日本シナリオ作家協会の削除された密談動画の全文文字起こし公開 新宮ラリのAIシンギュラリティー
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今回の事件についてシナリオ作家協会が出した動画があまりにも酷いと話題になっています。
#セクシー田中さん 事件で、シナリオ作家協会が出した動画が酷いと話題になっています
「最近の原作者はこだわりが強い」
「原作どおりにやって欲しいて人がいる」
「原作者とは会いたくない」
「原作はそのままじゃなくて改変してなんぼ」
「世間が我々の対立構造を作ってる」#芦原妃名子さん pic.twitter.com/N6SxBVsLAZ— パナマ文書リーク (@Panamabunsyo) February 1, 2024
原作者たちと面会したくないというシナリオ作家協会の理事の感覚に疑問を持ってしまいます。
他の漫画家さん達もブチ切れてます
脚本家の感覚は異常「原作者には会いたくない。関係ない」日本シナリオ作家協会動画内の発言が拡散「全くリスペクトがない」と広がる波紋#芦原妃名子さん #セクシー田中さん #黒沢久子 #脚本家 #相沢友子 #日本テレビの責任 pic.twitter.com/prsYEzpFzX
— パナマ文書リーク (@Panamabunsyo) February 2, 2024
原作ありきの脚本家はどういう心情で推移を見守っているのでしょうか。
結局、オリジナル脚本を書かせてもらえない脚本家はコンプレックスの塊なんだよね。メディア化される程のヒット作を持つ漫画家や小説家を妬んで、脚本を改変することでマウントをとって溜飲を下げる。ほんと醜悪すぎるわ…#相沢友子#黒沢久子
— 椿ボタン (@kakisarad) February 1, 2024
この期に及んでテレビ局は「使ってあげている」という意識を開陳してしまいました。
テレビ局は、漫画家や原作者の事を「こっちが使ってあげたのに偉そうに意見しやがって」位にしか思ってない。そうだとは思ってたけど、今回のかなしい件でハッキリと可視化された
— ろくでなし子 /Megumi Igarashi (@6d745) January 29, 2024
日本シナリオ協会は動画を削除したことによって逆に切り取られた発言の検証の使用がなくなりさらなる炎上を招いているという出演者の声も聞かれます。
日本シナリオ作家協会「消された動画」の中身 原作者への「ひどい言い様」は本当にあったのか?#セクシー田中さん #日本シナリオ作家協会 #誹謗中傷 https://t.co/2bKSIWS203
— J-CASTニュース (@jcast_news) February 2, 2024
原作をリスペクトする脚本家もいると思うのですが・・・。
日本シナリオ作家協会 による脚本家の放談動画が炎上して削除された件。胸糞そうなのでミラーされた動画自体は見る気ないけど、まとめサイトを流し見してたら…誰が上手いこと言えと(ry pic.twitter.com/Dw2nKJCWx3
— ちゃみる (@chamil_001) February 2, 2024
「日本シナリオ作家協会・脚本契約7原則」も話題に。
脚本契約7原則見た時腰を抜かしたよね。
改めて見てもおかしすぎる。
日本シナリオ作家協会はオリジナル脚本のみで勝負するべきだよ。
原作がある作品にもう手を出して欲しくない。 pic.twitter.com/5QD7eQqKFW— いの (@azu_scotch) February 1, 2024
【日本シナリオ作家協会・脚本契約7原則】
- 「オリジナル企画」および「オリジナル脚本」の脚本家は、原作者として尊重されなければならない。
- 「オリジナル企画」および「オリジナル脚本」が映像化に至らなかった際は、特段の取り決めがある場合を除き、いかなる場合も著作者である脚本家が任意に利用できなければならない。
- 企画開発費と脚本料を一元化してはならず、企画段階の企画書・プロット執筆、脚本執筆には、別途ギャランティが支払われなければならない。
- 脚本料は受注時に取り決め、長期間に及ぶ脚本執筆 の場合は随時支払われるものとし、決定稿を提出した後、速やかに支払いが完了されなけれ ばならない。
- 企画開発および脚本執筆のために必要とする取材費、資料費、交通費その他の実費については、発注者が負担しなければならない。
- 氏名表示に関して著作権法第19条の規定を遵守し、宣伝・広告活動の際にも配慮されなければならない。
- 著作権法第20条の規定を遵守し、脚本家に無断で脚本を改訂してはならない。
著名な脚本家からも良心の声が上がっています。
「逃げ恥」脚本家・野木亜紀子氏「第三者委員会で調査を」 芦原妃名子さん急死受け“提言”(スポニチ)https://t.co/coGVU3rWn5
— 毎日新聞 (@mainichi) January 31, 2024
この問題は単に「原作通りにドラマ制作されなかったこと」ではないことが明らかになりつつあるようです。
芦原妃名子さんの話は単に「原作通りにドラマ制作されなかったこと」ではなくて
【事前の「未完作品に影響を与えないよう原作に忠実に」という条件が何度も破られ納得できる理由説明は無く根幹となる表現も間違いが多い】
という原作(者)無視の制作体質なんじゃないですかねhttps://t.co/8AfDadNCv2
— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) January 29, 2024
そもそも原作者の許諾を得る前に撮影準備が進められていたという制作サイドの一方的な事情もあるようです。
セクシー田中さんの新事実が出て来ました
・主演女優、木南晴夏がベリーダンスの練習開始したのが5月
・芦原妃名子さんがドラマ化に合意したのは6月
つまり、
原作者の許諾を得る前に撮影準備が進められてた。
日テレはこの経緯を説明しろ!#日本テレビの責任 https://t.co/cmI6F3qcqg pic.twitter.com/cHMhzVKQbX— パナマ文書リーク (@Panamabunsyo) January 31, 2024
芦原先生の作品を心配する声もあがっています。
芦原妃名子先生のファンの皆様に老婆心ながら―今のうちに作品を紙媒体で手元に置いておいた方がいいいです。「事務上の問題」で小学館関連のweb媒体から芦原先生の存在自体がなかったことにされかねないので。
— 原田 実 (@gishigaku) February 1, 2024
「海猿」「ブラックジャックによろしく」などで知られる佐藤秀峰先生も自身の作品への関わり方にひじょうに大きな憤りを感じているようです。
興行収入数百億『海猿』原作者「原作使用料は確か200万円弱でした。試写会に呼ばれたかどうか記憶が定かでありません。映像関係者には一人も会いませんでした。脚本?見たことがありませんでした。作品が自分の手から奪われていく感覚がありました。クソ映画でした」https://t.co/oPGUCxRhRO
— 天使 (@tenshicos) February 2, 2024
佐藤秀峰先生の『描クえもん』には「原作者は僕なのに、ほとんど何の権利ももらえない」と嘆く主人公(若手漫画家)が描かれている。この漫画自体はフィクションだけど、佐藤先生の”実体験”を綴った別の書籍を読んだらほぼ同じエピソードが書いてあったので、まぁそういうことなんだろうなと。 pic.twitter.com/ALJ1ijyeCn
— タイプ・あ~る (@hitasuraeiga) February 2, 2024
作家・漫画家のような原作者の権利はこれからも踏みにじられるのでしょうか。
芦原妃名子先生の訃報があったばかりで、作家の人達が「実は自分もこういうことがあった」と声を上げるのを死者を利用していると思う人もいるだろうが、こういう注目が集まっている時に便乗しなければ、一人で訴えても誰からも読んで貰えずただ干されるだけなので泣き寝入りせざるを得ない現実がある。
— 如月真弘 (@mahirokisaragi) January 30, 2024
俺は漫画家、作家は抗議活動をやるべきだと思う。もう戦わないと何も変わらないよ。アニメ化、ドラマ化、映画化を全て拒否するんだよ。
作家が死んでしまったんだぞ?
あんな酷いいじめ方はないだろ?
黙ってでもいいことは一切ないぞ。
— May_Roma めいろま 谷本真由美 (@May_Roma) February 2, 2024
日テレへの批判もますます高まっています。
芦原妃名子さんの死を巡り、日本テレビは、批判に向き合おうとせず、説明を拒否しています。放送法が求める「公共の福祉」への背信行為だと思います。日テレは、無味乾燥で責任回避の短いコメント2種類を出しているだけです。日テレ広報は電話にすら出ず、メールでしか質問を受けつけていません。上場…
— Toshi Ogata (尾形 聡彦) (@ToshihikoOgata) February 1, 2024
日本のコンテンツ産業を凋落させたのは誰なのか、はっきりしつつあります。業界に「中抜き」以上のビジネスモデルは作れないのでしょうか。
日テレ→僕は悪くないです
小学館→動かない
日本シナリオ作家協会→動画削除
もう3者が一番やったらイケないことを見事にやって炎上しているのは救えない— サチ (@night0907k) February 2, 2024