政党要件の確保が出来るかどうかの瀬戸際の社民党

早川 忠孝

れいわ新選組の不調が囁かれる理由あれこれ

3年前と較べると、れいわ新選組は明らかに変調を来たしているようである。

3年前は、右の人も左の人も吸収出来そうな勢いを示したが、この3年間でれいわ新選組は大分変質してしまったようで、れいわ新選組創設時のメンバーでかなり右の方にいたと思われる人がいつの間にかれいわ新選組を抜けて、現在は参政党という新しい政党で活動されているようだ。

れいわ新選組から脱藩したかつての同志がれいわ新選組の内情暴露的な行動に走っているようだから、さすがの山本太郎氏も楽な選挙にはならないようだ。

2021年 衆議院選挙 マニフェスト れいわ ニューディール「何があっても心配するな。」

れんわ新選組HPより(編集部)

最近は、東京選挙区から立候補するのを止めて全国比例区から立候補した方がいいのではないか、などという話がSNSで出回っているようだから、これから何が起きるか分からないというところかも知れない。

どこの世界でも、旬を過ぎてしまうと、活躍の場がどんどん狭くなることは避けられない。

もっとも、山本太郎氏が旬を過ぎてしまっているかどうかは、分からないが。

政党要件の確保が出来るかどうかの瀬戸際の社民党と政党助成金確保のために候補者を擁立するNHK党

参議院選挙を賑やかにすることにはそれなりに貢献していると思うが、それぞれの候補者の当選を最初から度外視しているように見えるのが、社民党とNHK党である。

神奈川選挙区に3人もの候補者を擁立するそうだから、NHK党が候補者の当選をそもそも目指していないのは明らかである。

NHK党HPより(編集部)

有権者から見ると如何にも選挙を冒涜しているように見えるだろうが、政党助成金を獲得するためには何でもやる、というのがNHK党の立花孝志氏の哲学のようだ。

NHK党と社民党では随分政党のキャラが違うが、それぞれの候補者を当選させるだけの力はないはずなのに懸命に候補者の擁立作業を続けている社民党は、政党要件を維持するために必死なんだろう。

社民党HPより(編集部)

皆、それぞれに事情がある。

その立場にならないと分からないことが、世の中には五万とある、ということだろう。

どういう結果になるか、じっと見守ることにしておこう。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2022年5月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。