ウクライナ戦争をきっかけに、世界はエネルギー危機の時代に入りました。これは一時的な出来事ではなく、少なくとも今後10年は続く覚悟が必要でしょう。その発端は戦争ですが、本質的な原因は世界の分断によるグローバリゼーションの逆転と、ヨーロッパ主導で行われている脱炭素化の動きです。
日本がエネルギー危機に巻き込まれると、大停電や電気代の上昇だけではなく、製造業の国際競争力が低下します。最近の円安は、それを反映したものでしょう。戦争で世界が分断されると、経済安全保障が外交の中心になり、日本の地政学的な立ち位置は見直しを迫られます。
今回の資源インフレは1970年代の石油ショックに似ていますが、当時の日本は世界の成長を牽引するリーダーでした。しかし今は一人当たりGDPで韓国にも抜かれた「衰退途上国」です。これからはインバウンドや対内直接投資で、世界に「開かれた国」にする必要があるでしょう。
7月から始まるアゴラ経済塾「エネルギー危機の時代」では、今回のエネルギー危機の原因は何か、それはどう展開するのか、日本経済はどうなるのか、そしてみなさんの生活と資産を守るにはどうすればいいのかを考えます。
授業はオンラインのみで、すべてZoomでおこないます。全国の(あるいは海外の)みなさんが参加でき、あとから録画を見ることもできます。
講師:池田信夫(アゴラ研究所 所長)
テーマ(例)
- この夏の電力不足はどうなるのか?
- 電力自由化は失敗だったのか?
- エネルギー価格はどこまで上がるのか?
- 経済安全保障とは何か?
- 原子力に未来はないのか?
- カーボンニュートラルは可能なのか?
など受講生のみなさんの関心に応じて決めます。テキストは随時指定します。
開催日:2022年7月1日から毎週金曜日(全12回)
7月1日・8日・15日・22日・29日
8月5日・19日・26日
9月2日・9日・16日・30日
時間:19:00~20:50(セミナー後にZoom飲み会つき)
定員:無制限(オンラインツールはZoomを使用します)。
受講者全員をアゴラサロンに無料でご招待します(受講期間中は無料)。
受講料
- 3ヶ月12回分:3万3000円(消費税込み)
- アゴラサロンの有料メンバー:2万4000円(同)
お申し込み方法:専用フォームに必要事項をご記入いただき、フォーム記載の弊社口座へのご入金をもって手続き完了です。
主催:株式会社アゴラ研究所