カリフォルニアで感じた日本との大きな違い

サンフランシスコ経由でナパまでやってきました。東京の梅雨空とは異なり、カラッとした晴天です。

ただ、気温は東京よりもかなり低く、半袖では少し肌寒い位の気候です。

西海岸の有名店であるイン・アンド・アウト・バーガーに早速出かけました。週末と言うこともあってか、1時すぎにもかかわらず店内は大混雑。何とか7人で席を確保して、ハンバーガーとポテトを注文しました。

このハンバーガーショップは、日本にあるシェイクシャックのようなイメージのマクドナルドよりもやや高めのお店ですが、決して高級店ではありません。

普通のハンバーガーが3.2ドル、日本円で400円位です。

しかし、お店のスタッフ募集の時給は、最低19ドルからになっていました(写真)。さらに22.5ドルまでの昇給があるそうです。

時給19ドルは日本円で約2500円。22.5ドルになれば3000円近くになります。ハンバーガーショップのアルバイトの時給としては、日本では考えられないレベルです。

アメリカでは、インフレによって生活コストが上昇しています。にも関わらず消費意欲が衰えないのは、このように賃金もパラレルに上昇しているからです。

日本国内は、アメリカほどのインフレではありませんが、賃金上昇が鈍く、インフルに対する消費者の購買力低下が懸念されています。

その結果、企業がコストを小売価格に転嫁することができず、企業収益の圧迫につながっているのです。

日本の2倍以上の時給で働くアメリカのハンバーガーショップのスタッフ。

日本人がこのような時給の良い海外に出稼ぎに行く時代は、それほど遠くない未来のことなのかもしれない。そんなことを思うと、ちょっと悲しい気持ちになりました。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年6月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。