尼崎市の全市民46万人余の個人情報が入ったUSBメモリーが見つかりました。USB紛失問題でパスワード桁数を市が公表したことでも大いに注目されていました。
業務委託を受注していた「BIPROGY(旧 日本ユニシス)」によると、下請け会社の40代の男性社員と警察官が探したところ、大阪・吹田市のマンションの敷地内でUSBの入ったかばんを発見したそうです。
【速報 JUST IN 】尼崎市 紛失のUSBメモリー発見 全市民46万人余の個人情報 #nhk_news https://t.co/xksgKzg0jN
— NHKニュース (@nhk_news) June 24, 2022
酔っぱらって寝入った場所のすぐそばのマンションで見つかったそうです。なんでマンションなんかに立ち入ったんでしょうかね。
【捜索】尼崎市の個人情報USB、吹田市内のマンションで発見https://t.co/c1RMJb7coc
24日朝から署員約30人が捜索を実施。紛失した社員と署員が同市内のマンションの敷地内でかばんを発見した。この社員は紛失前後、マンションの敷地内に立ち入った記憶があると話しているという。
— ライブドアニュース (@livedoornews) June 24, 2022
メルカリに出品されたという怪情報も拡散されていましたが、見つかったよかったです。
メルカリに尼崎USBメモリ出品されてるの草。 pic.twitter.com/hEyUUIZRc6
— しゅど㌠@1日目東モ02b(東4ホール) (@0622shud) June 23, 2022
見つかってよかった、以後気をつけますで済ませてはいけません。
尼崎市は「落し物が見つかりました。よかったですう」で済ませようとしているようですが、そんな問題ではありませんよ。全市民の納税、福祉情報に委託業者がアクセスできたことが重大な問題なのです。営利目的の民間業者に情報を売ってないといえますか?反社や外国の情報機関が欲しがる情報ですよ
— 有馬哲夫 (@TetsuoArima) June 24, 2022
今のところUSBメモリーのパスワードが変更された形跡はないとのことです。悪用されてなければいいのですが。
尼崎の件、とっくにデータ抜かれた後で、忘れた頃に「尼崎生活保護マップ」みたいなサイトが立ち上がってほしい。
— いっちー (@kingsofmetal666) June 24, 2022
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結局、行政の今後の対策はわれわれの想像の斜め上を行き、行政は行政のまま変わらないままだという悲しい指摘もあります。
これでUSBメモリが使われなくなるとか考えてる人はJAPANをわかってない。たぶん「USBメモリの使用時は管理者が監視しデータの削除まで完了したらハンコを押す」みたいなクソレギュレーションが各所で導入される。
— OS (@OpenSoliloquy) June 23, 2022
セキュリティなどの学識経験者は役所のほんとうの問題がわかっていないという指摘は、行政の深い闇を感じます。
尼崎市の漏洩の件で情報セキュリティに詳しいという学識経験者がいろいろコメントしてるけど、自治体が置かれている状況を理解している学識経験者は皆無なんだなと実感
古いシステム、環境で良いなんて自治体関係者は誰も思っていない
そもそもなぜUSB等の可搬媒体を使用しているのかという問題は— Kさん (@aki_kanemoto) June 23, 2022
今後は企業や自治体のコストでしかないと思われているセキュリティへの関心が高まるといいのですが。
各方面への予算支出を渋るクライアントへの殺し文句一覧
個人情報保護軽視
「ベネッセみたいになりますよ!」セキュリティ軽視
「セブンペイみたいになりますよ!」保守コスト&保守人員軽視
「みずほみたいになりますよ!」コンプライアンス研修&経費軽視
「尼崎市みたいになりますよ!」←New‼︎— ブラック企業アナリスト 新田 龍(労働マナー講師) (@nittaryo) June 24, 2022
みなさんは今回の事故にどんな教訓を見出しますでしょうか?