岸田首相やっと「原発再稼動」に言及。どこまで本気?

岸田文雄首相は、G7サミットの閉幕時の会見で、「供給力の確保に向けて最大限、原子力を活用」し、原子力発電所の再稼働については「審査の迅速化を着実に実施していく」と述べました。

岸田首相、電力確保へ原発再稼働 「節電は無理せず」 - 日本経済新聞
【エルマウ=竹内悠介】岸田文雄首相は28日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)の閉幕を受けて記者会見した。電力の逼迫に触れ「供給力の確保に向けて最大限、原子力を活用する」と説明した。原子力発電所の再稼働について「審査の迅速化を着実に実施していく」と述べた。全国各地での気温上昇を踏まえ「熱中症の懸念もある。無理な節電をせ...

また、補修や定期検査が終了した火力発電所も活用し、「今後2つの火力発電所を再稼働して夏の供給力の確保に万全を期す」と語っています。

G7エルマウ・サミット出席について記者会見をする岸田首相 首相官邸HPより

一刻の猶予もありません。もはや稼働を検討している段階ではありません

法律に基づいて止められているわけではないので、大臣のがんばりにかかっています。

その節電ポイントは効果がないうえに間に合わないらしいです。

検討士と言われつつ、意外と策士だという指摘も。これからの再稼働に関してもそうであってほしいものです。

陰りの見えた支持率を反転させるチャンスでもあります。

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このままでは円安がただの国民窮乏化政策になってしまいます。

岸田首相は5月末に、北海道電力泊原発の運転差し止めを命じた札幌地裁判決について尋ねられたときにも、「安全第一で原子力規制委員会の新規制基準に基づいて安全が確認されたものを地元の理解を得ながら再稼働を進めていく」と述べています。節電ポイントは支持率への目くばせで、じつは抜本的な電力対策を考えていたらよいのですが。

今夏以降の電力危機は生命を左右します。既存の原発の再稼働に踏み切る決断を検討し、さらに実行を決断することを期待します。