ロシアの国営天然ガス企業・ガスプロムは、ロシアと欧州をつなぐパイプライン「ノルドストリーム1」を通じた欧州へのガス輸出を21日に再開する見通しでした。
しかし、プーチン大統領は、設備の保守点検が遅れているため、もともと絞って供給する予定だった供給量をさらに絞る可能性があると述べました。
欧州、とくにドイツの天然ガス供給は完全にロシアの手の内に渡ってしまいました。
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EUはルドストリーム1が再開しない可能性含め、ようやく抜本的な対策を検討し始めました。
ついにノルドストリームが遮断か。これでドイツが再エネと反原発の悪い夢から覚めれば不幸中の幸いだが… https://t.co/tcCg293oP7
— 池田信夫 (@ikedanob) July 19, 2022
これを受けて、欧州の株価は上昇しました。
ドイツへのノルドストリーム経由の天然ガス供給が全面禁輸ではなく、供給量を減らすだけに留まることをはやして、欧米株が上げている。これほど根拠のない楽観論も珍しい。ほぼフル稼働だった頃から、EUの天然ガス価格は暴騰していたし、それより需給が逼迫するのは確実なのだ。 #ノルドストリーム https://t.co/bsFtUlG5BA pic.twitter.com/pz9HP0NXt2
— 増田悦佐「恐怖バブルをあおる世界経済はウソばかり!(ビジネス社)」「日本再興(ビジネス社)」 (@etsusukemasuda2) July 20, 2022
ウクライナ侵攻が起きるまで、ドイツとロシアはただならぬ関係がありました。
ドイツの脱原発を進めたのはシュレーダー ノルドストリームをロシアと契約 引退後すぐ役員にそして、ガスプロムの役員に 米国ケリーも妻がハインツのオーナー一族で環境関連の非営利団体などを運営、小泉さんも太陽光ビジネス(破綻)がスポンサー ESGみんな商売だったのですよね。
— 渡邉哲也 (@daitojimari) March 8, 2022
ゼレンスキー大統領はこのドイツの対応に怒り心頭していました。
ゼレンスキー大統領、カナダがノルドストリーム1のタービンをロシアに戻す許可を出したことで怒り心頭。ノルドストリーム1の修理点検が終わらないとドイツにガスが供給されないため、カナダは制裁違反であってもタービンを戻すと判断。結局ゼレンスキーはドイツに怒っているんだろうな…。 https://t.co/cSdhEyS09T
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) July 12, 2022
しかし、再開されるかもしれないといっても、ドイツの生殺与奪の権はロシアの手にあります。
いつでも供給のコントロールはロシアが行なえる。https://t.co/Wdt6JyJ3MX @businessより
— 猫組長 (@nekokumicho) July 19, 2022
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日本はドイツよりは現実的な対応をしているかもしれません。
未定とされていた高浜3の発電開始日が7/26に決まったようです。本格的に暑くなる時期ですので、ありがたいニュースです。
関係者の皆様、ご安全に。関電の高浜原発3号機、8月19日に本格運転再開へ(ロイター)#Yahooニュースhttps://t.co/F0xfCyyoSU
— 分電でんこ (@denkochan_plc) July 19, 2022
ドイツ人に呆れたという声も。
ドイツ人もっと賢いと思ってた。
— 猫組長 (@nekokumicho) July 19, 2022
しかし、このままではドイツも日本も、先進国にとどまれるでしょうか。
苦労して築き上げた技術を失うのは一瞬で取り戻すことは容易でない。資源のない国で原子力の技術を手放してしまっては後進国まっしぐら
〉収入保証案は14年にも検討したことがある。…それから8年の間に原子力産業は細り今のままでは日本はいずれ自前で原発を造れなくなる。https://t.co/TF7z9vLzTT
— たそがれ電力 (@Twilightepco) July 18, 2022
ノルドストリーム1の年間総ガス供給量は550億m3で、ノルドストリーム2の建設で合計1100億m3に倍加する見込みでした。また、ロシアの影響力を強めるという懸念から、米国やウクライナ、中東欧諸国からは猛烈な反対を受けていました。