24日のNHK討論番組で、政府分科会の尾身茂会長は「従来までは国、自治体が国民にお願いし、国民が従うというフェーズだった。今は、いろんなことを学んできたので一般市民が主体的に自分で判断していろいろと工夫するフェーズに入った」と述べました。また、専門家会議は政府に対して「コロナを一疾病として位置づける検討を始める必要がある」と提言していました。
これらのことに対して、批判が巻き起こっています。
尾身会長がNHKで“職務放棄”の仰天発言!コロナ対策は自助で、犠牲は国民の「許容度」の問題 https://t.co/coALouTwN1 #日刊ゲンダイDIGITAL あの自粛はやり過ぎたと、まず認め、国民に謝罪すべき。そしてさっさと辞めてほしい。
— kimuramoriyo (@kimuramoriyo) July 25, 2022
一方で、全国的に感染者数は確かに激増しているので、ネット上でも「#緊急事態宣言を出してください」がトレンド入りしました。(ただし、7月25日の東京都は感染者数22,387人に対し、死者は3人。)
東京都の新型コロナ新規感染者 初めて3万人を超える見通し
過去最高の感染者数に。救急搬送や外来等は既に医療逼迫。以前なら緊急事態宣言が出されていたレベル。だが政府は静観。みんな戸惑っている。これまでと何が違うのか、通常の夏休みでよいのか、政府は説明すべき。 https://t.co/lEiauoNoKw
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) July 21, 2022
ただし、1月にあった同じ「#緊急事態宣言を出してください」ムーブメントより明らかに盛り上がりに欠けます。
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「#緊急事態宣言を出してください」に対する批判も以前よりはるかに大きくなっています。
今また緊急事態宣言出して欲しがってる人がいるの?びっくり…
— 倉田真由美 (@kuratamagohan) July 26, 2022
ネット上で日本人は分断されてしまっています。この分断の原因は、日本が老いてしまったからでしょうか。
すぐ「緊急事態宣言を出せ」と言い出すのは、日本がそれだけ高齢化したから。自分のことしか考えられず、子どもたちのために行動制限のない夏を過ごさせたいなんてみじんも思わない。
— Tsukasa Shirakawa(白川司) (@lingualandjp) July 20, 2022
ただし、「専門家」の中でも意見が割れているようです。厚労省の専門家会合では緊急事態宣言の検討が提言されました。たしかに、日本の対応はあまりにもバランスが悪すぎます。
まさかの緊急事態宣言?
メジャーのオールスターでもウインブルドンでも世界陸上でも観客は誰もマスクしていない、ロイター通信はコロナの情報更新を終了。
世界は弱毒化したコロナから、もう卒業しています。
日本でもECMOは全国でたったの7件。
あまりにもバランスが悪すぎます。 https://t.co/DoK8sCs7zW pic.twitter.com/MamveYWooy
— 森田洋之@「医療」から暮らしを守る医師/「人は家畜になっても生き残る道を選ぶのか?」発売中! (@MNHR_Labo) July 22, 2022
ぎゃくにマスクが感染リスクをアップさせている可能性があるという驚くべき説まで出てきました。
皮膚科医のオレじゃなくて公衆衛生の専門家も指摘してるぞ。https://t.co/XLd5aL2ERB
— 名もなき皮膚科医 (@YOSHIHI17950532) July 26, 2022
不織布なんかの普通のマスクなんか使ってるからいけないんだ。空気感染から身を守るための特殊なマスクであるN95を使用すればいいんだ。という「専門家」もいます。
感染リスクが高まっており、緊急事態宣言がトレンド入りしていますが、おそらく出されることはないでしょう。
他人の行動変容を期待しても仕方ないので、自分で何ができるかを考えるのが良いと思います。
1つ今までに加えて感染リスクを下げるとしたら、マスクをN95相当にすることは良いと思います。
— 手を洗う救急医Taka (@mph_for_doctors) July 22, 2022
しかし、N95は息が非常にしづらく、ワイヤーの食い込んだ跡もかなり残るそうで、日常的に長時間つけられる代物ではないようです。
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尾身会長の「変節」は大いなる前進ですが、感染者が減ったときに対応しなかったことが悔やまれます。
【メモ】尾身会長「検査体制の拡大を言ってきたが、政府の対応はちょっと遅い」と
中田東大教授も、隔離期間の見直しなどについて、専門家提言はもっと前になされており「もっと早くできた」
専門家は助言しても、なにかと政府の対応が遅いということのようだ(日曜討論)— Shoko Egawa (@amneris84) July 24, 2022