台湾政府高官と米国政府高官によると、ナンシー・ペロシ米下院議長が、アジア歴訪の一環として台湾を訪問することがほぼ確実な見込みとなりました。
一方、中国外務省は1日のブリーフィングで、台湾へのペロシ氏の訪問が「ひどい政治的影響」を与えると警告しました。北京が「主権と領土の一体性」が脅かされたと判断すれば、軍は「黙って見ていることはない」と繰り返し強調しています。
中国軍は台湾について言及していませんが、人民解放軍東部戦区司令部は1日にインターネットに投稿したビデオで、その武器と戦闘戦術を披露し、その中で「襲い来る敵を葬る」とコメントがつけられています。
ペロシ氏がいつ訪台する日程はいまだに明らかにされていませんが、2日が濃厚とされています。
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緊張はすでに高まっていますが、中国に屈するべきではないという声も高まっています。
建国以来、台湾を支配も統治もした事がない中国が“ペロシ下院議長が訪台すれば中国軍は座視しない”と警告。台湾は1971年10月まで国連安保理常任理事国。米議員が台湾訪問するのに中国の許可がいつから必要に?際限なき道理無視の中国の驕り。米が屈するなら世界の秩序が変わるhttps://t.co/wcGcwIvhls
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) August 1, 2022
保守の人はペロシ氏の対中強硬姿勢に浮足立ってますが、それに対して慎重な見方もあります。
米国のペロシ下院議長が、「2日の夜に台湾入り3日に立法院を訪れ会合」との通信社の報道が流れている。「人権問題をライフワークとするお節介ババァ」という異名もあり、仄聞するところでは、お付きが海外帯同を極端に嫌がるほどの口煩さがあると言う。兎も角、事前に変更もあるが、きな臭い挑発だ。
— 一水会 (@issuikai_jp) August 1, 2022
ブリンケン米国務長官は、ペロシ氏による訪台はペロシ氏個人の決定によるものだと述べています。しかし。
ペロシは下院議長でホワイトハウスを代表しているわけではないですが、中国にその分別を理解する文化がありません。議員が習近平に逆らって勝手に動くとか考えられないことですから。
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) August 1, 2022
大きな衝突にならないといいのですが。
ペロシ議長台湾訪問計画などで米中の緊張が高まる中、中国の有事徴用設計大型フェリー3隻が台湾海峡へ移動しているとのこと。
真偽不明ですが、鉄道で運ばれる兵器群などを映した映像も複数上がっています。
大規模な軍事演習の兆候か。
第四次台湾海峡危機とならなければいいですが…。 https://t.co/8SODbPhyeS
— mssn65 (@jpg2t785) July 31, 2022
軍事衝突の可能性は低いけれど、不測の事態はあり得るという見方もあります。
台湾東岸の動きが軍事的衝突につながる可能性はほとんどないが、確実に緊張は高まっている。数日内に中国の爆撃機がこの海域に来ることもあり得る。最大の懸念は、台湾海峡の中間線を大きく越えて中国機が台湾に近づくこと。仮に領空に入った場合、台湾としては撃墜も含めた対応を迫られる。
— Tetsuo Kotani / 小谷哲男 (@tetsuo_kotani) August 1, 2022
経済への影響も出てきているようです。
🇺🇸ナンシー・ペロシ下院議長が火曜日にも台湾に到着というHLを受けて、株先下落&金利もやや低下でリスクオフ的な値動きに。 https://t.co/FMSyqI94jO
— Tomo (@Market_Letter_) August 1, 2022
海外のメディアは大々的に報じていましたが、なぜか日本ではあまり報じられていません。
ペロシ下院議長訪台。ウクライナへの武器供与により、台湾に供与予定の武器が遅延し、米側の在庫も少なくなっているはず。米軍の準備も不十分。中国は第20回党大会前で弱さを絶対に見せられない等の理由から中国の武力行使の可能性はあると思いますが、日本ではどのように報道されているのでしょう。
— 佐々木 れな/ Rena Sasaki (@rena_in_dc) August 1, 2022
他人事のような日本人も、不測の事態に備えたほうがいいのかもしれません。