東京は7/19にすでに 第7波はピークアウト! もう確定といっていいと思います
テレビでこんなことを流しているのですが・・・・
東京都の感染者 8月6日に3万9000人でピークか 9月末まで2万人で高止まりも 名工大・平田晃正教授が試算
なんか全く分かってない人みたいです。
図表お借りします。
罹患した人の数はこのグライスの面積です。7/25日までにコロナ陽性と判断された人は、第7波が始まった6月下旬より東京では累計58万人です。
このグラフでは8月30日までにざっくりと150万人くらいが陽性と診断されることになります。
まず東京の新規陽性のうち無症状は10%弱です。
つまり累計150万のうち、有症は130万人くらい。
上海のデータから無症状率は90%ですから、このペースだと8月いっぱいで全感染者数は東京の人口を超えます。www しかも前提が「都民全員が検査を受ける」っていうあり得ない設定。症状があってもわざわざクリニックに行かないという人がざっくりTwitterでアンケート取ったらこれくらいもいるのに・・・・・
コレが今年の1月で
こちらがいま
★★ 緊急質問!! ★★
あなたが朝起きたら熱が38度あって喉が痛かった。あなたはどうしますか。— Isseki Nagae/永江一石 次世代のために日本の経済再建へ (@Isseki3) August 1, 2022
要するにこうしたセンセイの感染予測はずーーーーっと
1 熱が出たら必ず検査を受ける
2 都民がこの2ヶ月で何度もコロナに罹る
という前提になっていて現実と乖離しています。実際には熱があってもクリニックに行かない、よほどヤバいくなってきてはじめて受診するという人が90%以上なので、現状で58万人が陽性なら、有症は50万人程度。実際の有症者は500万人いることになり、都民の4割近くが第7波で感染済みということになりますよね。
ワクチン4回目打った人は1ヶ月くらいは抗体あるし、第6波でかかったばかりの人もいるから山火事理論としてはもうかなり燃え尽き掛かっていると考えるのが妥当です。
それでは東京は今、どうなっているのでしょうか。
完全にピークアウトの兆候
まず、東京都が発表している数字を「今日の新規陽性」と頭から信じている人が多いことに驚く。だいたいこういう人はわたしの仮説にも「ホラ見ろ、外した」と粘着質に絡んでくるわけですが、そもそも発表数字がいつのものかも知らないのです。
東京の「今日の新規陽性」は、「HER-SYSというシステムに今日登録された人数」です。直接入力をしてくれる医者ばかりではない。リテラシーの低いところはいまだにFaxで保健所に送りつけてくる。中にはテレビコマーシャル打ちまくって大量に検査はするが、全く入力しない有名なクリニックもあります。こういうところは保健所からの矢の催促で渋々入力しているのか、またはFaxで送りつける。こういうのを保健所はバイトを雇って入力。つまりバイトがたくさんいる日が陽性者数が多い人です。ww
本当のピークは
発症者が一番出た日
です。
わたしの第6波の予測では
と、1月中にピークアウトするという仮説を立てています。
実際には
1/28~1/31あたりにピークアウトしたので当ててますよね(自慢)。このときも分かってない人たちは外した、外したと喜んでいましたね。「バカを可視化したコロナ禍」というものです。
では今回はというと
7月中にはピークアウトという仮説ですがどうなったのでしょうか
まずは発症日あたりの新規陽性の推移
連休明けの7/17が33229人とピークでした。ここからの数日が実際のピークだったと思われますが、毎日の新規陽性発表とではこんなにタイムラグがあります。
一番数が少なかった7/19が本当のピークだったのです。HER-SYSをFaxでやりとりしている状態で緊急事態宣言出せとかワーワーいわれたらたまったもんじゃありません。
いまだにピークあたりの数字は積み上げられていて、これが7/28のスクショ
7/28~7/31の間に7/19の発症者が3000人増えました。つまり「過去最高」「また3万人台」とかいってる数字の多くは7/20くらいのものをいままだ入力してるっていうことです。
ほかにもわかるピークアウトの指標
ピークを過ぎると発熱相談も減るはずです。
はい。減りました!!
陽性率も上昇を止めます。が、無症状で検査を受ける人は少なくなるので横ばいです。
救急隊の出動も減りました。
よって
ほぼ東京のピークアウトは確定です
ついでに重症者数は今までと比較してほとんど増えず。
死者も同様です。
もう2類相当の感染症ではありません。
今後はどうなるかですが、全くわかりません。コロナの感染拡大は人流には関係なく競争力のある変異株の出現によるもので、収束はかかりたい人が概ねかかりきった時点で減少をはじめます。
よってコロナにリバウンドなどは存在せず、リバウンドに見えるものがあるとするなら新規株の登場です。
山火事理論では、収束に入ると燃える木がないのですから人流にお構いなしに減っていきます。これが証拠です。
他の自治体も発症日別の新規陽性を発表しているところならピークが分かります。ただ、Faxで送って保健所が入力しているようなところはタイムラグが相当に出ます。リテラシー低いお医者さんってマジでもうかなりヤバいです。
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2022年8月1日の記事より転載させていただきました。