「おひとりさま」が今すぐやっておくべきこと

同世代で結婚していない人が、私の周りにも増えています。生涯独身という人もいれば、以前はパートナーがいたという人もいます。

私もその1人ですが、このような「おひとりさま」は、これから益々増えていくのではないかと思います。

また、家族の形態も多様化し、配偶者はいるものの「おひとりさま」として暮らしていく人もいるはずです。

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いずれにしても、配偶者や子供たちと生涯を過ごす従来とは異なるライフスタイルになれば、やっておくべきことがあると思います。

まず、健康づくりです。家族のサポートを得られないとすれば、自分の体は自分で守らなければいけません。

寝たきりになってしまったり、生活習慣病に悩まされたりしないよう、健康管理をしっかり行うべきです。

食生活だけではなく、適度な運動も行い、心身のバランスを取って、健康年齢を高めておかなければなりません。

そして、仲間づくりです。

「おひとりさま」は、孤独感からアルコール依存症になったり、鬱状態になったりするリスクが高いと思います。

気の合う仲間は一朝一夕には作れません。若いうちから共通の趣味や価値観を持つ友達をたくさん作っておくことで、寂しさを感じることがなくなり、毎日が充実します。

最後は経済的な基盤作りです。

特に1人で生きていく場合、家族の無償のサポートが期待できない分、お金で解決しなければいけない問題が増えていきます。

年金だけでは心もとない老後になりますから、若いうちに資産形成をしっかりやっておくべきでしょう。

「健康」「仲間」「お金」は「おひとりさま」に限らず、程度の差はあれ誰でも大切です。

ただ「おひとりさま」の場合、その中のお金に関しては、相続についても自分で決めておくのが良いでしょう。

配偶者や子供がいなければ、遺言書を作成することで、自分の思うように財産を相続する人を決めることができます。血縁関係のない他人であっても、お世話になった人や経済的なサポートをしたい人に、財産を配分することができます。

というわけで、私も毎日トレーニングに励み、共通の趣味を持つ仲間を増やし、資産運用を続けながら遺言書を作成しておくことにします。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年8月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。