国連など統一教会から巨額寄付受領の団体に絶縁迫れ

岸田総理は来日中の国連事務総長に、国連と統一教会とのズブズブの関係解消を迫るべきだ。統一教会の資金の流れ先に、なぜ日本のマスコミは批判の矢を向けないのか? 天皇陛下と国連事務総長は会見されるらしいがこれもよろしくない。

グテーレス国連事務総長(右)と会談する岸田総理

いま日本で議論されているのは、この宗教団体の信者の支持を受けた政治家が、教団関連の平和運動などの集会に出たり、挨拶を寄せていたことらしい。

しかし、不思議なことに、この平和運動の資金が流れている世界の政治家や各種団体に対して批判はほとんどされていない。集会に出たりして金をもらっていたより、集会に出ただけとか挨拶寄せただけのほうが集中的に批判されているのだからおかしな話だ。ウクライナでも統一教会は勢力をかなりもっており、ウクライナ支援にも熱心だ。

日本での無理な金集めの動機のかなりの部分は、アメリカや国連でのこうした活動をするための原資とするためである。だとすれば、資金の流れている先を止めたら霊感商法など不規則な金集めも経ること間違いないのである。

だとすれば、日本政府としてもマスコミにしても、日本での活動に問題があり、そこで得た資金がこうした平和運動に使われているので、ここから講演料や寄付を受けたり、活動を後援したりしないように要請したら良いではないか。

おりしも、国連のグテーレス総長も来日中で、なんと、8日には天皇陛下におめにかかるそうだ。国連と統一教会は、まさにズブズブだ。とくに潘基文前国連事務総長は、鮮鶴平和賞とかいうのを創立者(文鮮明夫人)特別表彰とかいうかたちで、受けて100万ドルもらったり、カンボジアのフンセン首相とともに、今年の二月、天宙平和連合(UPF)の「ワールドサミット2022・韓半島(朝鮮半島)平和サミット」の共同組織委員長を勤めているまさに広告塔的存在だ。

鮮鶴賞はいわば統一教会版ノーベル賞だが、その受賞は以下の通り。この人たちにも絶縁と賞金の返還でも求めたら良い。

  • 第1回(2015年8月28日)受賞者:インドのM・ビジェイ・グプタ博士と、アノテ・トン大統領(当時、キリバス) 最初のテーマは「海」
  • 第2回(2017年)受賞者:サキーナ・ヤクービ博士、ジーノ・ストラーダ博士
  • 第3回(2019年2月9日)受賞者:アキンウミ・アデシナ博士と、女性人権活動家のワリス・ディリー女史 第3回テーマは「アフリカの人権と開発」
  • 第4回(2020年2月5日)受賞者:マッキー・サル大統領と、ムニブ・A・ユナン司教、及び創設者特別賞として潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長
  • 第5回(2022年2月12日)受賞者:サラ・ギルバート博士とGaviアライアンス(Gavi, the Vaccine Alliance=ワクチンと予防接種) 創設者特別功労賞には、カンボジアのフンセン首相