NHKが北朝鮮の文鮮明賛歌垂れ流しても批判されず

文禄慶長の役のあと、朝鮮王国式の朱子学が日本に浸透し、徳川幕府に採用され、日本を世界最先進国から停滞した封建国家にしてしまい、同和問題や女性差別も深刻化させたし、外交政策でも鎖国という愚劣な現代の北朝鮮より極端な世界文明からの孤立政策を採る素地になった(文禄慶長の役については、「令和太閤記 寧々の戦国日記」でも詳細に真相を書いた)。

戦後にあって、統一教会に限らず、カトリック、プロテスタントも含んだ半島のキリスト教系の団体が日本に組織をつくったり、交流を通じて仏教を含めた在来宗教、新興宗教にも影響を及ぼしている(もちろん、半島からの影響は他の外国の影響と同様に悪いことばかりとは限らないがあまりにも歪だ)。

このことを日本人は、少なくとももっと自覚すべきでないか。そのなかでも、統一教会が特異なのは、日本で集金し、海外で北朝鮮ペースの統一促進など日本の利益にならない目的に使う壮大な工作に「見事に」成功していることだ。

Mirko Kuzmanovic/iStock

NHKラジオが8月7日日曜日午前7時に、北朝鮮と統一教会の蜜月を好意的に、批判や警戒もせずに放送したことは根が深い問題だ。

日本の政治家は関連団体が絡んでいるとは言え、それ自体は悪い趣旨でもなくマスコミも協賛したりした行事にお祝い出したとか出席したとか、取材に応じただけで殺されても仕方ないといわんばかりにいわれている。

一方で、いかに文鮮明が偉人だったかを称える北朝鮮の声明を、いっさいの批判的ニュアンスもなく、いかに文鮮明が北朝鮮のために尽くしたかまで、NHKがニュースで流した。

それに対して、単に客観的事実を伝えただけで、何が悪いという人までいうダブルスタンダードの異常さには、呆れるばかりだ。

おそらく夏休みで、少数のスタッフで編成したからでないかと思うが、NHKは内部でヒアリングして適切だったか調査し公表すべきだ。

いうまでもないことだが、安倍首相の最大の功績の一つは、北朝鮮の拉致問題についての理不尽への追及を国民の支持のもとに続けたことだが、亡くなったと思ったら、北朝鮮とそのシンパは全力を挙げて反撃に出て、NHKの論調まで変えるのに成功しているようだ(8月29日発売の「安倍さんはなぜリベラルに憎まれたのか – 地球儀を俯瞰した世界最高の政治家」で安倍外交の総括をしている)

【NHKホームページから全文】

北朝鮮が旧統一教会の創始者遺族に弔電 死去10年で

2022年8月14日 9時59分

北朝鮮は、韓国で創設された旧統一教会、いまの「世界平和統一家庭連合」の創始者で、経済事業を通じて北朝鮮との関わりが深かったムン・ソンミョン(文鮮明)氏の死去から10年となるのを前に、遺族に弔電を送ったと発表しました。

北朝鮮の対外関係の窓口であるアジア太平洋平和委員会は、韓国で創設された旧統一教会、いまの「世界平和統一家庭連合」の創始者、ムン・ソンミョン氏の死去から来月3日で10年となるのを前に、13日付けでムン氏の妻のハン・ハクチャ(韓鶴子)総裁ら遺族に対して弔電を送ったとウェブサイトを通じて明らかにしました。

弔電では「民族の和解や団結などのために傾けたムン氏の努力と功績は末永く追憶されるだろう」などとしています。

現在の北朝鮮にあたる地域で生まれたムン氏は、共産主義に反対する保守系の政治団体「国際勝共連合」を設立する一方、南北統一のため努力するとして北朝鮮に接近しました。

ムン氏は、1991年に訪朝してキム・イルソン(金日成)主席と会談したのをきっかけに、北朝鮮で自動車の生産やホテル事業を手がけたことで知られ、2012年に死去した際には、キム・ジョンウン(金正恩)総書記がみずから遺族に弔電を送るなどしています。

放送の音声はこちら。開始後11分後から。

また、マスコミの印象操作による安倍たたきはひどいものだが、以下のデイリー新潮のはひどい。

「合同結婚披露宴での安倍元首相 昭恵夫人」という見出し見てどきっとして写真をみたら、安倍家と松崎家の合同披露宴(だいたい合同結婚披露宴なんていう言葉、日本語にないから誰が書いたのだろうか)という意味らしいがあきらかに統一教会の合同結婚式という錯覚を狙ったものだ。

文鮮明の釈放を懇願する文書という見出しをつけて安倍首相の写真だが、内容は現在の国際情勢と全く違う世界情勢の中で祖父の岸信介半世紀前に出したものだ。