新潮記事『「萩生田政調会長」がつないだ「カルト」…』に疑義あり

8月17日発売の週刊新潮に『「萩生田政調会長」がつないだ「カルト」と「生稲晃子」』と題した記事が掲載されました。

週刊新潮 最新号 | デイリー新潮 

記事では萩生田政調会長と旧統一教会の関係性について、“教会関係者”が語った“実状”を伝聞形式で伝えております。その全文は3頁超の長さであり、ここで紹介しきれませんが、関連記事にも次のような文章が並びます。

萩生田光一政調会長、生稲晃子氏の選挙支援を統一教会に要請か 教会関係者は「萩生田さんは家族同然」(全文) | デイリー新潮
第2次岸田改造内閣の発足により、政調会長に就任した萩生田光一氏。…

(統一教会の関係者)「ちょうどその間、月に1~2回のペースで八王子市内の教会施設を訪ねてくれました。その施設は3階が講堂になっており、そこに数十人の信者を集めて演説をなさっていたのです」(略)「以前は、礼拝を兼ねた日曜日のバーベキュー大会にジャージ姿で駆け付けてくれたりもしてたんです」

地元八王子の政界関係者によると、毎年クリスマス・イブの前後に八王子市内の宴会場で、統一教会の関連団体である「世界平和女性連合」が主催するクリスマス会に、萩生田氏の秘書は必ず出席し、本人も夫人同伴で何度か顔を出していたという。(ネット配信された記事から引用)

これらは本当でしょうか?

そして仮に事実だとして、それは問題なのでしょうか?

(左)生稲晃子議員(右)萩生田光一政調会長
出典:NHK

ところがそれからわずか2日後、適時適切な情報が次のインターネット番組で配信されました。

インターネット番組言論テレビ『桜LIVE』」(2022年8月19日配信)です。

ライブ放送 | 櫻LIVE – 櫻井よしこ | 言論テレビ (genron.tv)

当該番組では、萩生田政調会長ご自身が出演しており、MCの櫻井よしこ氏が放つ直球の質問に明快に答えていました。その萩生田政調会長本人の言葉が事実だとすれば、17日発売の新潮が報じた数々の証言は、極めて信憑性の低い、事実と異なるものでした。

以下、当該質疑部分を文字起こししましたので、下記に記します。

インターネット番組言論テレビ『桜LIVE』(2022年8月19日配信)
MC:櫻井よしこ
出演:萩生田光一政調会長、石橋文登(政治ジャーナリスト、千葉工業大学特別教授)、有元隆志(月刊「正論」発行人兼調査室長)

櫻井よしこ氏、以下櫻井:今夜は自民党政調会長の萩生田光一さんをお迎えして、(略)旧統一教会問題についてもお尋ねしたいと思います。早速なんですけれども、週刊新潮です。その週刊新潮がここにありますように、萩生田さんについての旧統一教会との関係について書いておりますので、そのことからお尋ねして行きたいと思います。

この記事によりますと、萩生田さん、09年の自民党が下野するきっかけとなった衆議院(選挙)で落選して12年まで3年間、その間月に1、2回のペースで八王子市内の教会施設を訪ねて、数十人の信者さんを相手にお話をしていたと、いうことを書いてあるのですが、そういった事実はあったのですか?

萩生田光一政調会長、以下萩生田:いや、ございません。雑誌の方から問い合わせがあって、「そういう事実はありません」とお答えしたのですが、そういう記事になっていますね。

櫻井:なるほど。またその次にですね、統一教会の方々にとって水曜日というのは大切な日で、礼拝っていうのですかね、「そこに萩生田さんが何回も登壇して話された」と。そして「あなたたちのおかげで自民党は成り立っています。私達を当選させてください。」とか「そんな内容のお話を水曜日の例会の大切な日に話した」ということも書いてあるのですが、どうですか?

萩生田:あの、私その礼拝というのも一度も参加したことがございませんし、まして平日の水曜日にですね、そういう施設にお邪魔したこともございません。

櫻井:もう一つの、ここに指摘されていることはですね、「礼拝を兼ねた日曜日のバーベキュー大会にジャージ姿で駆け付けて、みんなで楽しく過ごした」ということも書いてあるのですが?

萩生田:それも全く、記憶にも、記録にもないです。お邪魔したことありません。

櫻井:なるほど。そしてもう一つはですね、クリスマス・イブの前後に、「八王子市内の宴会場で統一教会の関連団体である、世界平和女性連合がクリスマスパーティーを開くのだけれどもそこに萩生田さんご本人が奥様と何度か一緒に顔を出していたはずです、と書いてある…」

萩生田:あの、その世界平和女性連合はですね、私、支援者の中にそのメンバーの方がいらっしゃいまして、お付き合いをしていたのは事実なんですね。地元のボランティア活動を色んなことをやってまして、特にアフリカのセネガルへの支援ですとか、女子留学生への応援なんかをやってましたので、その活動には私、一定理解をし、応援もしてきました。従って、そのクリスマスイブかどうかわからないのですけど、イベントがあってですね、それにお付き合いをして会費を支出したということは、政治資金規正法に公表してます。

櫻井:なるほど。この世界平和女性連合というのは国連のNGOなんですね。

有元:そうですね。朝日新聞も、2000年以降ですね、このアゴラの記事によると、10本以上、このWFWP(世界平和女性連合)ですね、の記事を好意的に書いているんですよ。

(以下略)

(上記はすべて『インターネット番組言論テレビ『桜LIVE』(2022年8月19日配信)』より文字起こしの上引用した。太字は引用者)

言論テレビ様には、誠に適時適切な企画で番組を配信していただきましたこと、感謝申し上げます。

なお、論点が拡散してしまうので「以下略」とさせていただきましたが、番組内ではそれで終わらず、政調会長としての活動方針など、大変有意義な情報が発信されております。

萩生田政調会長の言葉と「新潮が伝える(教会)関係者」の言葉

一般論として、ゴシップ記事をメインコンテンツとするマスメディアは、全てとは言いませんが「関係者」を登場させて読者の好奇心に応える様々な話を創り、“記事”として配信してきました。その「関係者」の言葉の信頼性はあまり高くはないのですが、読者には検証のしようがありません。

一方萩生田光一氏は、直近まで大臣として国政を担い、今では与党の政務会長という重責を担う政治家です。その萩生田氏が公開番組に登場し、質問に真摯に答えてくれました。

皆さんは、どちらの言葉を信じますか?