統治不能な状態のペルー:1年で60人以上の閣僚が交代

カスティージョ大統領は辞任するか解任されるかのいずれになる

当初、カスティージョ大統領の政権は1年はもたないと予測されていた。1年が経過したが、これまで4人の首相が交代し、60人余りの閣僚が辞任または解任されている。このような状態はあたかも飛行機が離陸できない状態が1年余り続いているようなものだ。即ち、政府が政策を立案して遂行して行ける状態ではないということだ。

しかも、彼が大統領に成るための基盤とした政党自由のペルーは政党間で最大の37議席を持っていたが、それも内部分裂で4つの政党に分解している。

このような状態では近い将来カスティージョ大統領は自然崩壊して行く可能性が濃厚だ。しかも、彼の政権への不支持率は80%に到達している。就任当初は彼のトレードマークである帽子を被って登場していたが、その余裕ももうなくなっている。

またコロンビアのペトロ氏の大統領就任式に参列する意向であったカスティージョ大統領は議会で過半数の67議席がそれに反対する票を投じたために出席できなかった。

現時点では大統領の弾劾に必要な87議席の内の80議席は既に確保されているというのが予測としてある。(8月9日付「ABC」から引用)。

また、彼に絡んだ汚職事件もすでに4件が摘発されている。8人の大佐を将軍に昇格させるのに2万ドルの裏金が彼の側近に渡されていた。公共事業にある企業が優遇されていた。森林地帯の6200万ドルの予算の橋の建設に彼と彼の妻が絡んで賄賂が支払われていたことを大統領が隠蔽しようとしていたということが捜査の対象になっている。

このような事態に巻き込まれているカスティージョ大統領は弾劾されるのを待つか自らが辞任するか二者択一を迫られるように事態は向かっているようだ。