読書の機会費用を最小限に抑える工夫

先般、読書の機会費用について述べた。

簡単に繰り返すと、本代が1500円であなたの時給が2000円、本を読む時間が2時間としたら、トータルのコストが5500円ということだ。

2時間働いていたら得られたはずの4000円の収入が、2時間本を読むことで失われる。

機会費用が4000円なので、本代と合わせれば5500円になる。

私はこの機会費用をできる限り少なくすべく、前著「説得の戦略」で「まず・・・に目を通して欲しい」と「まえがき」で書いた。

今回の新著「すぐに結果を出せるすごい集中力」でも、多くの人に当てはまりそうな「Q&A」を最終章においた。

読者が「自分に当てはまる」というケースがあれば、まずそれを読んでもらうよう「まえがき」でお願いした。

自分に当てはまるケースを読んで問題が解決できれば、本書の機会費用を極限まで低くすることができるからだ。

もちろん、時間があれば他の部分も読んでいただければ幸いだが・・・。

読む速度が遅い人でも、ひとつのケースは10分もあれば十分に読める。

davidf/iStock

本書で取り上げたケースは以下の通りだ。

  • 仕事量が多くて悩んでいる鈴木さんの相談
  • 先の目標ばかり気になってしまう佐藤さんの相談
  • 意欲的な一方で勉強が続かない渡辺さんの相談
  • 子育てとテレワークで時間がない田中さんの相談
  • 中学受験に挑む子どもの集中力を高めたい高橋さんの相談
  • 自分の完全主義に振り回されている山本さんの相談

内容は他の章と重複している箇所があるが、機会費用を抑えるためには必須と判断した。

自分少しでも当てはまるケースで上手に解決できれば、それで本代は十分回収できる。

弁護士に法律相談をしても、最低30分5500円かかる時代。

本代とあなたの10分間分の時給で問題が解決できたら、とても安価だと思う。


編集部より:この記事は弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2022年8月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。