オワコンの日本売り!:今すぐ入国規制やビザ規制を解除しろ

1ドル140円の底が抜けた!!!

140円を突破したと思ったらいきなりこうなりました。150円は目の前です。金利差だけではなく世界中から日本国力が衰えているのが認識され、オワコンと言われてる気がしてなりません。円売りと言うより日本売りですよね。


米国との金利差を挙げているアナリストが多いのですが、日銀は債務超過寸前でここで金利を上げようものなら・・・・という見方もあります。が、日本円は


ほぼ全ての追加に対して円安!!

なのです。ルーブルに対しても円安です。

金利以外にも、G7ではおそらく各国から「日本は世界の景気の足を引っ張っている。鎖国をなんとかしろ」と言われたのに違いなく、帰国してすぐに「6月にはG7並にする」と発言したわけですが全くしない。2回もそういったのにいまだ入国規制5万人。観光ビザ必要の個人旅行不可です。

岸田総理は人の話を聞くわけではなく、聞く振りだけするが結局誰の話も聞かないということがよく分かります。恐らくご本人が強烈なコロナ脳(コロナを最大のリスクと考え、他のリスクはゼロとする人)なのではないでしょうか。

で、円安もいいとする人が多くてちょっとビックリ

この「日本への製造業の国内回帰」を言う人が多いのに驚くのですが・・・細野さんでさえ・・・

経産省によると製造業における34歳以下の比率はどんどん下がっています。


2019年現在でたったの24.8%!!

しかいません。4人に1人しか34歳未満はいないのです。逆にどんどん増えているのが65歳以上です。しかしさすがに製造業で高齢者はキツいので他の産業と比較すると少なく8.8%です。飲食やサービスは高齢者でも働けますが製造業は厳しい。

従って中小製造業も2013年第3四半期にマイナス1.8と人手不足感に転じて以降、マイナス幅の拡大を続け、2019年第1四半期にはマイナス21.4となっており、人材不足が続いていたわけです。

賃金はというと先進各国より明らかに低い。それでも所定内給与額については、製造業が全産業平均より高いという悲しさです。

つまり、円安になっても、工場作っても

労働力が全く足りない

わけでして、戦後に若い労働力が国内に溢れていて自動車や家電をどんどん作った時代とは異なるわけです。だいたい自衛隊もずっと定員割れです。

わたしがメーカーなら日本国内に工場を作っても人員は集まらずやっと稼働しても定員割れになって超高速で人口が減っていくわけで、設備投資を回収できるわけもないことくらいすぐ分かる。日本に作るよりベトナムやインドネシアやバングラデシュに作りますよ。

そんなわけで、いくら円安でも日本に新規に巨額の設備投資をして工場を建てる物好きは早々はいないと思います。沖縄くらいじゃないかな・・・。

いますぐ円安のメリットを享受できるのは観光しかない

コロナ前、日本は↑の事も分かっていて、これからは観光しかないと燃えていました。観光業なら高齢者でも従事できます。

観光ビジョン実現プログラム 2020

2030年「6000万人」訪日外国人目標は堅持「観光立国」目指す今後の施策は
↑ わたしのクライアントの会社です・・・・

2020年に4,000万人を目標とし、その次のステップとして2030年の6,000万人が設定されていました。ところがいまや

となり、ココまでは仕方ないのですが・・・・

訪日観光客が戻らない 受け入れ再開でも…7月7900人

3人までのガイド付きのバッケージ。陰性証明とワクチン証明、そして自由に観光もできない。北朝鮮かと言われて海外でも馬鹿にされていますが、9月になってやっと陰性証明がなくなったわけです。しかし、ビザは免除されないし、上限は日本人含めて1日たった5万人・・・・いままで1日20万人近く来ていたのに5万人ですよ・・・。全く入国制限する論理的、科学的根拠がないのに馬鹿馬鹿しすぎです。

結果、どういうことが起きているかというと

ペイしないので直行便がない

便数も非常に少ない

航空券がめちゃくちゃ高い

という状況が続いています。5万人になったところで航空券がコロナ前の2倍、3倍では早々来ないのです。来たら来たでマスクを強要されてウンザリです。またいまの日本の対応では第8波、第9波とくるたびにまたまたま入国制限をする勢いですから、はっきりと政府が「コロナはもう脅威ではありません」と韓国や欧米先進国のように宣言しないととてもじゃないけど予定が組めません。いったい何を考えているのか。

円安で海外からの観光客が爆増すると・・・・

今の円安なら、全ての規制を取っ払えば、世界中から観光客が押し寄せてきます。なにせいままでと同じ予算で1.5倍もお金が使えるのです。2030年の6,000万人くらいの目標は軽くクリアです。航空便の席を空けるために、本来なら岸田総理が「経済緊急事態宣言」でも出して、「日本の経済は破綻寸前です。なんとしても海外からの観光客に来てもらうために日本人の海外旅行はなるべく控えてください」くらい言っても良いくらいなのです。海外旅行に行く日本人に外貨を買われるとまた円が下がりますし・・・・

で、6,000万人の観光客が来るとどういうことか起きるか。日本国内の景気が一気によくなるのはいうまでもありませんが、6,000万人が日本に来るために20万円ずつを外貨から円に換金したとすると(食事やホテル代、お土産は円払いです)

円が12兆円買われます!!!

円安を食い止める圧力

になるわけ。また来ようという人は安いうちに換金するのでさらに円を買います。実はわたしもインドネシアルピアを1円=150ルピアくらいのときに結構買って持ってます。いまは100ルピアくらいです。

今の状況で円安を止めるなら、為替介入しても焼け石に水。さらに金利を上げて日銀が債務超過に陥るということもない

インバウンドに対するすべての規制撤廃とコロナ終息宣言

で、円安は止まるはずです。試しにやってみろよ、誰も損しないことくらいわからんか、岸田君。


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2022年9月7日の記事より転載させていただきました。