「COCOA(ココア)」が利用停止へ:感染の抑止効果はあったの?

政府は、新型コロナウイルス感染者との接触を通知するアプリ「COCOA(ココア)」の機能を停止する方針を発表しました。河野太郎デジタル大臣が明らかにしました。感染者の「全数把握」の見直しに伴い、ココアの必要性が薄れたと判断したためということです。

COCOAは、アプリが機能しない不具合を4カ月も放置されていたなど、とにかく話題に事欠きませんでした。厚労相の発注先は、典型的なゼネコン構造になっており、全体を把握していた人はいなかったようです。

COCOA開発受注企業が事業費94%を3社に再委託、さらに2社に…不具合の原因企業「分からない」:東京新聞 TOKYO Web
新型コロナウイルス陽性者との接触を知らせるアプリ「COCOA(ココア)」の開発で、厚生労働省の委託先の企業が別の3社に、契約金額の94...

当初の費用は4億円で少なすぎると話題になりましたが、その後どれだけかかったのか、何がいけなかったのか、検証が待たれます。デジタル庁と厚労省の責任の所在が明確になっていない時点で検証が出てこない可能性が高そうですが。

(3ページ目)《費用はわずか4億円だった!》政府の中途半端すぎる切り札「COCOA」にかかった“無駄なカネ” | 文春オンライン
(3ページ目)「ハーシスとCOCOAあわせて16億円の委託料を支払っている」 しかし、そのために国民が払わされる「ツケ」は大きい。言うまでもなく、COCOAの開発・運営にかかる費用は国民の税金で賄われている。COC…

どうしても批判が多くなります

最後の最後までダメだったようです。

感染の抑止効果は発揮できなかったという総括もあります。

将来の糧となるかもしれないという前向きな見方もあります。

真水の開発費や総額がいくらかかったかは、厚労省の担当者も把握していないのではないでしょうか。総費用は13億円とも言われています。

COCOAは現実的に停止されますが、「5類が現実的」になるのはいつでしょうか。

COCOA騒動は対岸の火事などではなく、日本社会やわれわれ自身の姿なのかもしれません。