NHK最新世論調査に見る、政権支持率・国葬・原発・統一教会

BBuilder/iStock

もっとも中立に出るNHKの9月の最新世論調査

何度も書いておりますが、世論調査で無作為抽出の電話が掛かりますと、右の人は朝日や毎日の調査はガチャンと切るし、左の人は読売やFNNサンケイの調査には協力しない。よって朝日や毎日は反政府的な結果。FNN産経や読売は政府寄りの結果に振れます。

で、一番中立的なのが、N党以外はアンケートに答えてくれるNHKと、日経の調査になるわけですね。選挙の結果もだいたいNHKの予想通りになります。

そのNHKから最新の調査結果が出ましたので、中学生にでも分かるように解説します。

まず政権の支持率

ついに支持率と不支持率が同率に!!!

左系のメディアではだいたい不支持率が上回りました。

政権末期の症状ですのでこのまま不支持が上回ると政権交代の芽が出ます。わたしはこの鎖国と国葬以外何もしないリーダーから、自分が泥を被っても次世代のことを考えてくれた菅さんにカムバックしていただきたいです。

国葬の評価の変化

7月の安倍さんの暗殺から、岸田総理が独断で国葬を決め、当初はあまりの衝撃で国民が喪に服していた状況から大きく変わってきました。

7月は「評価する」が49%だったのが8月には36.2%になり、9月にはついに

詳しい分析を見ますと、与党支持者でも4割が評価しないです。

野党支持者は別に反対するのにきまっていますからどうでもよいのですが、一番多い無党派層でも72%もが評価しない。年齢で言うと全ての年代で評価しないのほうが多くなっています。40代以上はたいたい同じ比率です。

 

わたくしの個人的な意見としては、理由は2つ考えられます。

1. 手順を踏まず、岸田総理が独断で決定して発言しあとから閣議決定した。
2. あとで安倍派の清和会が最も統一教会と仲が良かった事が判明した。

1の件で言うと、岸田総理は葬儀が終わった後、各党の代表を呼んで「国葬にしたいが賛同できるか」くらい聞けば良かった。亡くなった直後なら反対したのは共産党くらいなもので、世論に流されて他の党も賛同したものと思いますよ。ところが例のごとく、なにもしない総理ですのでこのチャンスを逃してしまった。

2は、統一教会云々は宗教法人として認められているし、この20年はあまり酷いことをしでかしていないわけで、いまさら解散命令なんてあり得ないと思いますが、多くの国民は安倍派がずっと昔から三代にわたって統一教会と仲がよかったことを初めて知った。

いまならまだしも、オウムの時代から酷い勧誘や集金をしいた時代を通してずっと仲が良かった事を知って、唖然としてしまったわけですよ。ひと言で言うと気持ちが悪いわけです。統一教会については与党支持層も、それから全年代も不満を持っています。

わたしは別にいまさら国葬に反対してもしかたないと思っているし、くだらない。むしろ、

 

国葬に世界中からマスコミも来る

入国制限しているので便数が少なく直行便もなくめちゃ高い

異常なマスク率と密集するな、マスクしろの規制

日本おかしいと世界中に報道

世界の経済の足を引っ張っていると強い風当たり

岸田辞任

ならないかと願っています。

コロナの2類指定を外すのはまだ現実的ではない理由

医師会も、専門家会議も「2類から外すべき」と言っているのにどうしていまだに厚労相が「現実的ではない」というのかはこのデータで分かります。

新型コロナの感染者の「全数把握」の見直しについて支持政党別に見ますと、与党支持層では「賛成」が66%に上り、「反対」の22%を上回りました。

一方、野党支持層と無党派層では「賛成」がともに40%台、「反対」が30%台後半で、意見が分かれています。ゼロコロナを邁進する左派政党ではコロナの扱いを変えるなという声がまだ強い。

で、年齢層を見てください。

 

全数把握を止めることについては全年代とも賛成

で、70代以上は賛成が少なめなものの、反対は少ない。分からないが多いのです。

ですが、8月の設問は「コロナの扱いを変えるべきか」というものでした。先日の厚労相の発言はコレに則ったものと思われます。

高齢者ほど反対!!!

が明確でした。

これは政府寄りの読売新聞の調査ですが・・・・

高齢者の支持率が急低下している今、コロナの扱いを変えてしまうと高齢者の支持率がもっと下がる。医療崩壊や経済なんてどうでもいいので専門家会議や医師会の言うことも無視する。コロナの2類のままにしようという政権の意図が感じ取れますね。分かりやすいです。

ちなみに原発は国民の総意として開発すべきがずいぶん多くなりました。

毎月、いろいろなメディアの調査が発表されますが、朝日だけとか読売だけでは意味がなく、広い範囲で見て仮説を立てることが大事だと思います。

 


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2022年9月13日の記事より転載させていただきました。