最近の立憲民主党は、共産党などと合同で行っている省庁からの「国対ヒアリング」で、官僚に対する言葉遣いに気を使っているそうです。
「野党合同ヒアリング」は、政策について各省庁の担当者を呼んで野党議員が問いただす機会として設置されてきましたが、担当者である官僚を野党議員が一方的に糾弾する状態になり、問題視されてきました。「野党合同ヒアリング」は、昨年末に泉健太代表が取りやめを指示していましたが、「国対ヒアリング」という名称で事実上の復活を果たしてしまいました。「国対ヒアリング」は、旧統一教会が行政判断に影響を及ぼしたかどうかを検証するものとして行われています。
言葉遣いにだけは気をつけるとのことですが、過去の「野党合同ヒアリング」が「官僚いじめ」と批判を招いたためだからだそうです。
■
けれども、言葉遣いは優しくなったものの、徹底対決路線は変わっていないようです。
立憲民主党が、政府与党の政策や対応を追及する「野党合同ヒアリング」に再び力を入れています。8月から再開し、すでに16回開催。幹部は「政権与党とがっぷり四つで対峙(たいじ)する場にしたい」と意気込んでいます。無料で全文が読めます。https://t.co/m79x9yz1X9 #西日本新聞
— 西日本新聞 東京報道部 (@nnp_tokyohoudou) September 13, 2022
言葉遣いが優しくなったらなったで、支持者には批判されてしまいます。
ほえない番犬になった 「野党は批判ばかり」を恐れた立憲の失敗https://t.co/dVYVI2nTDr
政府与党批判を控えて、政策の提案を重視する方向へカジを切った立憲。山内康一・前衆院議員は、一部メディアや世論の「野党は批判ばかり」という批判を過度に恐れた結果だろうと指摘しています
— 毎日新聞 (@mainichi) September 11, 2022
2019年の台風の時に、森ゆう子氏の国会の質問通告時間も非常にクローズアップされました。
「そもそも発端は、巨大台風を前にしても『官僚の残業など知ったこっちゃない』と言わんばかりの態度への反発だった」
国民民主党の森裕子議員が火を付けた国会の質問通告問題。官僚に長時間の残業を強いた通告時間の問題は置き去りになったままです。https://t.co/UcS3zBpAsw— 産経ニュース (@Sankei_news) December 4, 2019
官僚の退職者はここ数年急増しています。心配する声も上がっていました。
官僚の退職が相次いでるようで、本当にまずい状況になってきてるみたいだな。
— 宇佐美典也 (@usaminoriya) July 4, 2021
一方で、与党が官僚のケアしないのがいけないのだという意見もあります。
「野党ヒアで晒された職員の子どもがいじめにあって、職員が退職した」から野党ヒアリングをするなという言説を流している「元官僚」がおられるのですが、仮にこれが事実だとして、どう考えても悪いのは、いじめている子供と、退職に至るまでそれを放置してる学校で野党ヒアリングじゃないでしょう。
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) January 4, 2021
現状でも官僚たちからは「事前の準備が大変で時間も拘束される」と悲痛の声が上がっているようです。
30、40代の働き盛りの官僚が民間企業に脱出する事例はもはや珍しいものではなくなりました。