世界の鏡展@リュクサンブール美術館(パリ6区)

リュクサンブール美術館、”世界の鏡”展。

ドレスデン美術館に収められている、ザクセン選帝侯アウグスト強健王のコレクション。

世界中の美しくて精巧で驚異的なアートが満載。

有田焼のファンだった王様は、マイセン磁器を生み出した。これを羨んで、フランスではルイ十五世がセーヴル磁器を啓蒙した。

一番気に入ったのは、インドかインドネシアで17世紀に造られた精巧な銀箱。

ニュルンベルグで16世紀に作られた銀杯、同じ時期にインドのマザーオブパールと金を使ってニュルンベルグで作った箱もすごい。

ポスターに掲載されているオブジェ、実際に見ると指先ほどの、17世紀セイロンで作られたクリスタルロックや金のちびっこキリスト。ちっちゃっ!

世界は脅威に溢れている、という感じの、バロックと幻想、未知の世界への憧れを感じる、楽しい展覧会。

あー、ドレスデンに行きたい、、。

美しい(戦後の再現だけど)街と素晴らしい美術館、そして、あの極上オペラハウス&オーケストラが恋しい。(あ、バームクーヘンとソーセージも。それから、ワーグナーハウスがある近郊の村の、名もないお菓子屋さんの感動的においしいサブレも。)

※写真は、2014年秋にドレスデンを訪ねた時。ゼンパーオーパー。演奏会、オペラ、バレエを楽しんだ。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2022年9月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。