早稲田大学資産運用講座からわかる「個人投資家の過ち」

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10月3日から早稲田大学オープンカレッジで資産運用講座が開講になります。

早稲田大学オープンカレッジ「10万円からはじめる!お金の増やし方・守り方講座(実践編)」

この講座は私がまだマネックス証券に在籍していた2001年からスタートし、今年で22年目、35回目の開講となる長寿講座です。

受講される方は、毎回投資未経験者、投資初心者が多く、知識ゼロから自分で投資ができるようになるまで学べる内容となっています。

受講生の数には変動がありますが、その数が日経平均に連動しているという興味深い事実があります。

日経平均が上昇すると受講生の数が増える。逆に日経平均が下落すると受講生の数が減る。

つまり、マーケットが環境が良いときには、投資を始めようとする人が増える傾向があるのです。

投資家心理を考えれば理解できる行動パターンですが、投資の成果を上げるという観点からはあまり良いことではありません。

マーケット環境が良い時は、高値掴みになってしまう可能性が高く、逆に相場が悪い時は安く買えるチャンスだからです。

株式をはじめとする金融マーケットは、上下動を繰り返しながら最終的には経済成長を反映していきます。これは過去のデータから見ても明らかです。

とすれば、下がった時こそ投資をはじめるべきと言えるのです。

日経平均はここに来て軟調な展開となっています。恐らく今回の受講生の数は、いつもより少なくなりそうです。

マーケット環境に関係なく、お金に対する知識は、できるだけ早く習得して、実践することが重要です。将来のお金の不安を解消したい人は早稲田大学に是非いらしてください。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年9月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。