お金の不安から解放されるために必要なのは、まとまった資産よりもむしろ安定した「キャッシュフロー」です。
安定したキャッシュフローを得るための投資対象は、まずは東京23区の中古ワンルームマンションから。これは、自分自身で8年前から投資を続けてきた実践者としての実感です。
同じ不動産でも海外不動産は、テナントの入居の安定性が低い物件もあり、特に新興国では家賃収入よりも値上がり益を狙う投資という位置付けで考えていました。
今年に入ってからは円安が進んだこともあり、以前に購入した海外不動産の円建ての価格が上昇してかなりの含み益になっています。
得られたのは円安による値上がり益だけではありません。家賃収入も円安では大きくなり、馬鹿にならない金額になってきました。
例えば、私が11年前に購入したフロリダのコンドミニアムは、1ドル83円の時に購入しました。当時の家賃は950ドルで、8万円程度でした。しかし、現在は家賃が1100ドルに上がり、為替は140円台です。円安と現地家賃の値上がりで、円ベースの家賃は約2倍になっています。
テナントが付きにくい新興国の中でも、カンボジアのプノンペンは物件によっては賃貸需要が強く、東京のワンルームマンション並の入居率になっています。また、長期の家賃保証が付いている物件も存在します。
3年前に購入し、今春に完成したカンボジアの新築コンドミニアム(写真)も、先月から賃貸を開始し、安定した家賃収入が得られそうです。
家賃は毎月1200ドルですから、グロスで17万円近いインカム収入になります。
ドルで受け取った資産は家賃は円転せず、そのままドルで保有すれば、円よりも高い金利で運用することができます。
海外不動産でキャッシュフローを得るためのポイントとなるのは、物件選択と管理です。安定した家賃収入が得られる物件を選び、現地のしっかりとした管理会社を選び、管理を依頼することが必須です。
私は世界各国で不動産を保有していますが、アメリカ、カンボジアを始め、ベトナム、カザフスタン、モンゴル、などの投資物件では、安定した賃貸収入が得られています。
都心中古ワンルームマンションで日本円の安定した賃料を得るだけではなく、並行して海外不動産でも外貨の安定した賃料収入を得る。
この2つの「キャッシュフロー」をバランスよく持つことで、為替リスクをコントロールしながらお金の不安を解消する事が可能です。
世界的に株価が下落し、個人投資家の資産が減っていると報じられています。でも金融資産よりも不動産を中心に投資をしている人たちにとっては、株式市場の低迷はあまり関係ありません。
やはり、資産設計実践会で情報提供しているような、金融資産と実物資産の組み合わせによる長期分散投資こそ個人投資家の資産運用の王道です。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年10月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。