ツイッターで、日本の2050年までにカーボンニュートラルにするという政策に関して、以下のように呟きました。
毎年72兆円以上かけて、日本の経済をズタズタにして、製造業は国外に、電気代は高騰して「日本全体で2050年にCO2をゼロに」しても「気温は0.01℃も下がらず、豪雨は1mmも減らない」
ということを、全国民に知らせて、納得の上で民主的にカーボンゼロ政策を遂行する必要がありますね。僕個人は反対です https://t.co/eaw9GRurto pic.twitter.com/SJAXLaRgsQ
— ノギタ教授 (@Prof_Nogita) October 1, 2022
それらの具体的数値は、アゴラの杉山大志さんの一連の記事にその根拠とともに明示されています。
世界中での日本の二酸化炭素排出割合は3%程度なので、カーボンゼロにするための日本の貢献は超々臨界圧石炭火力で世界中の効率の悪い古い石炭火力をリプレースすること。そして途上国への石炭火力援助で日本の3%分以上のCO2を減らすことで世界貢献だと思っています。
その根拠はJ-Powerの以下のhpが一番わかりやすいと思います。
世界トップランクのカリフォルニア工科大学(カルテック)のナンバー2のプロボストも務められた、名実ともに科学者の頂点にいる、スティーブン・クーニン教授も、日本語訳された「気候変動の真実 科学は何を語り、何を語っていないか?」の巻頭言でも、「日本の世界全体に対するCO2排出割合はわずか2%なので、日本がカーボンゼロにしてもほとんど世界には貢献できない。それよりも、日本は、全世界に展開可能なCO2低排出エネルギー技術を開発・実証し続けることで、世界に貢献できる」とおっしゃっておられます。
ところが、それに対して、「ノギタ教授は二酸化炭素削減を敵視している」と根拠のないツイートをされました。すごく心外だったので、僕のCO2削減に関する世界への貢献を以下のように呟きました。
僕は以下の研究開発を通じて直接的に地球全体のCO2削減に貢献しています。
・軽金属の鋳造→軽量化
・低温無鉛半田→低温化
・水素吸蔵合金→再エネ蓄電
・LIBの負極→再エネ蓄電
・核燃料→CO2排出ゼロ貢献度はh-index=52(ノーベル賞受賞者平均は約40)。日本の皆さんの税金は使っていません。 pic.twitter.com/XA39rICj16
— ノギタ教授 (@Prof_Nogita) October 1, 2022
h-indexの詳しい説明は以下の解説動画をご覧ください。
「日本の皆さんの税金は使っていません。」というのは、僕は豪州の大学で研究しているので、豪州の税金は使用しているけど、日本のは使用していないと言う意味です。僕のCO2削減に寄与する研究成果は学術論文を通じてアクセスできるので、日本の皆さんは、負担なき受益者です。豪州に感謝してください。
研究以外では、教育者としてエンジニアを育成して、世界のCO2削減に貢献しています。
「ノギタ教授は二酸化炭素削減を敵視している」という根拠のない思い込みをSNSで流布するツイートを、ぜひファクトチェック機関はチェックしていただきたいです。僕のCO2削減への貢献は、グーグルスカラーで公表しています。
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動画のノギタ教授は、豪州クイーンズランド大学・機械鉱山工学部内の日本スペリア電子材料製造研究センター(NS CMEM)で教授・センター長を務めています。