10月1日に東京麻布台にある会員制イタリアンレストラン「iVintage」(住所非公開)で白トリュフの会を開催しました。インナーサークル資産設計実践会メンバーによる貸切の会です。
この日からイタリアのピエモンテ州アルバから直輸入された白トリュフが提供されるということで、2ヶ月以上前からお店を予約してきました。
アルバ産の白トリュフは高級食材として世界中から購入依頼が殺到しており、昨年の輸入価格は1キロ120万円からだったそうです。それが、今年はさらに不作と言うことで、1キロ140万円という史上最高値からのスタートになっています。
まさに「食べるダイヤモンド」という形容がピッタリの食材です。
店内に漂う強烈なトリュフの香り、素晴らしいお食事、そしてそれに合わせた古酒ワインを11人で堪能することができました。
同じ白トリュフでも、アルバ産と比べてトスカーナ、ヴェネト、エミリア・ロマーニャ産は香りが劣るそうです。これらのアルバいた以外の地域の白トリュフは、1キロ80万円程度。高額ではあるものの、アルバに比べると低価格となっています。
さらに、イタリア以外の国でとれた白トリュフをイタリアに持ち込み、イタリア産として「産地ロンダリング」している悪質なものまであると聞きます。
このようなニセモノを価格が安いというだけで、品質にこだわることなく安易に輸入していれば、日本の消費者はナメられます。
その結果、日本人に粗悪な白トリュフが、高額で売りつけられるようになってしまいます。
これは輸出しているイタリアだけが悪いのではありません。産地についての事実を知りつつ、それに目をつむり輸入を行っている国内の白トリュフ輸入業者にも責任があると思います。
しかし、日本の消費者が求めるのであれば、商売として割り切って輸入をする業者がなくならなることはありません。
以前、トリュフオイルを使って名物のトリュフご飯が作られていることを暴露された有名和食店がありました。
日本の消費者が毅然とした態度で本物を見極めることで、同じような事態が起こらないようにしたいものです。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年10月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。