なにかと話題のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の最終回が9月30日に放送されました。平均世帯視聴率は16.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。シリーズを通した平均視聴率は15.8%となり、放送開始時間が朝8時に変更になった2010年放送の『ゲゲゲの女房』以降の朝ドラ作品で最も低い数字となったとのことです。
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最終回での #ちむどんどん反省会 ではやっぱり辛辣なコメントが並びました。
最終回も怒涛の展開でした。
ちむどんどん最終回お疲れ様でした。
最終回は病弱の妹がいよいよ死に瀕して臨終という所で兄弟(成人)が海に向かって「お父ちゃーん」と叫ぶと、亡くなった父から「なんくるないさ」という声と共に宇宙パワーが送られ一気に全てが解決し借金もすべて返済されました https://t.co/9eq8FpWB2K— 藤原 (@fj_wr_) September 29, 2022
違和感が残ったようです。
ちむどんどんのチーフプロデューサーは「100年を描くより、50年を描くほうが倍くらい細かく一見どうでもいいことも描ける」とコメントしてたけど、最終回で30年ワープしたので結局20年しか描いておらず、カムカムの5倍どうでもいいことをひたすら描いていたと考えれば納得できる。#ちむどんどん
— 深爪@「親になってもわからない」好評発売中 (@fukazume_taro) September 29, 2022
違和感が。
ちむどんどん最終回
・歌子の病気の詳細は最後まで不明
・暢子が自分の責任感じる描写なし
・タクシー運転手に金を払わない
・海に向かってお父ちゃ〜ん‼️と叫ぶことで歌子が目を覚ます
・最後はみんなで老人コント(沖縄の紫外線きついのに肌はツルツル)#ちむどんどん反省会— 限界エディターちゃん (@__j_e_n_n_i_e_) September 29, 2022
違和感が。
結婚して、子供がいて、孫がいて。
それが幸せ、というのは確かにそうでしょう。
しかし、それって数ある幸せのうちのひとつにすぎないんじゃないのか。他の幸せの形を実現した人はここにはいないのか。それを物語に入れ込むのがドラマの深みや広がりだったりするんじゃないのか。— umela (@19720317kyoto) September 30, 2022
三浦大知さん歌う主題歌、「燦燦」はとてもいい曲でした。
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ここまで叩かれた朝ドラは記憶にありませんが、歴代最低視聴率ではなかったようです。
ビデオリサーチによると、平均視聴率歴代ワースト3は以下のとおり。
1位 「ウェルかめ」 13.5% 主演:倉科カナ 2009年
2位 「つばさ」 13.8% 主演:多部未華子 2009年
3位 「瞳」 15.2% 主演:榮倉奈々 2008年
調べてみると、ちむどんどんは歴代ワースト4位ですので、数字だけ見ると歴代最低とは言えませんし、若年層というか現役世代の急速なテレビ離れを考えると、この数字だけではなんとも言えない気もします。
ちなみに、2022年の民放ドラマの視聴率ランキングは以下のとおり。
なかなかの秀作ぞろいですが、民放にしても往時の勢いはありません。連ドラ受難の時代ですね。なんやかんや言われてもキムタク主演作品が上位に食い込むところが感慨深いです。
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一方、上記の朝ドラ歴代ワースト上位作品に主演されていても、押しも押されぬ活躍をされている方もいます。ちむどんどん主演の黒島結菜さんの未来は明るいとも暗いともと言えないかもしれません。
制作陣ですら「水に落ちた犬」と認定されると容赦なく叩かれるのは、実に世知辛い世の中です。ただし、作品の良し悪しと視聴率は一致しないことがままあることは、いちドラマ愛好家として付け加えておきたいと思います。