中国など覇権国家と対峙する意思は何処へ
いよいよ本日から12月10日まで、約2ヶ月間にわたる臨時国会の論戦が行われます。初日の本日は、衆参両院で岸田総理による所信表明演説が。
岸田首相が所信表明 学び直し支援 5年間で1兆円投入 [全文も]
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221003/k10013846211000.html
すでに多くの方々が指摘をしている通り、
・覇気がない
・中身がない
・面白くない
という三拍子が揃った演説内容で、まあいつも通りといえばそうなのですが、高揚感の感じられないスタートです…。以前に
「改革という言葉が一度も出てこない!」
という指摘を受けてか、今日の演説には7回「改革」という言葉が出てきましたけれども、中身としては曖昧模糊としてよくわからないか、結局のところ特定分野へのバラまきに過ぎない印象です。
個人的に気になったのは、ついに岸田総理の所信表明から「人権」という文字が消えたことです。人権を著しく蹂躙する覇権国家によって世界の安全保障が脅かされている昨今、人権外交は非常に重要なテーマ。
しかしながら今回は人権も基本的人権も出てこず、果たして中国やロシアなどの覇権国家に対峙する気があるのかどうか。
先般も高市早苗大臣が岸田内閣による「中国への配慮」をテレビ番組で暴露したばかりですが、暗雲が漂う臨時国会のスタートとなりそうです。
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維新としては国会初日からマスク着用に関する問題提起や「国葬儀」法案の提出など、精力的に活動しています。
支持率が低下して内心は焦っているであろう岸田政権を突き動かすには、具体的な対案提示と、それを後押しする世論・民意の他に武器はありません。
明後日から始まる代表質問に向けて、準備をしっかりと加速してまいります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2022年10月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。