10月3日の東京新聞の1面トップの記事が話題になっています。
東電、トリチウムを検知できない線量計で処理水の安全性を誇張? 福島第一原発の視察ツアーで
東電が福島第一の視察者に放射性物質のトリチウムが検知できない上にセシウム高濃度でないと反応しない線量計を使い、処理水の安全性を強調する宣伝を繰り返していた。https://t.co/XnAWKhBNPC pic.twitter.com/JlwhDyomqV
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) October 2, 2022
見出しには「トリチウム検知できない線量計」と書いてありますが、これは当たり前です。どんな線量計でも、存在しない放射線は検知できないからです。
これについては東電が説明していますが、東京新聞の記者には難解だったようです。
このデモでは、ベータ線の線量計は使っていません。トリチウムから出るベータ線は微弱すぎてボトルの外に出ないので、線量計をボトルに当てても意味がないからです。
だからガンマ線の線量計だけを使っていますが、「セシウム高濃度でないと無反応」も当たり前で、普通の線量計では検知できないほど線量が低いからです。
東京新聞の印象操作記事問題と、日本ファクトチェックセンターの「正確で厳格な報道機関は対象外」方針の是非を問う記事が、現代ビジネスに掲載されました
東京新聞の処理水問題「印象操作記事」を日本ファクトチェックセンターはどう考えるのか @gendai_biz https://t.co/1g7IDHgCsw #現代ビジネス
— HAYASHI Tomohiro (@KumawithSake) October 4, 2022
要するに東電のデモでは、まったく出ないベータ線は計測せず、ごくわずか出るガンマ線を計測したわけですが、東京新聞はこれが「印象操作」だという。
これは東京新聞のミスリードです。トリチウムなんて写真の線量計では検出できない上に、他のやり方で検出したとしても文句言われる必要のないレベル。デモンストレーションのレベルにケチを付けるなんて、イチャモンでしかないよ。 https://t.co/wNMSbtnHcQ
— akiteru (@akiteru000) October 3, 2022
東京電力、でたらめ線量計で福島汚染水の安全性を誇張か
汚染水ではない
ファクトチェックセンター出番ですよ! https://t.co/Lv4ef7IL7s
— 田岡春幸 (@taoka0415) October 5, 2022
これに韓国が悪乗り。
東京新聞の線量計報道を受けて、韓国メディアは一斉に「疑惑」扱いの報道。
どれだけ風評払拭に努めても悪意的な報道に簡単に覆されることに無力感を禁じ得ない。 pic.twitter.com/1TG10TGBtk— ebi kosuke (@ebi_kosuke) October 4, 2022
東京新聞の印象操作記事をそのまま韓国のマスコミが報じた典型的パターン。東京電力は外部被ばくを計測して問題がないことを示した上でトリチウムが残ることを説明している。水道水にもあるトリチウムで内部被ばくしても問題ないことはIAEAも確認済み。いつまで繰り返すのか。https://t.co/kXROktpwNS
— 細野豪志 (@hosono_54) October 5, 2022
世田谷区長や国会議員までこれに反応して、デマを流しています。
保坂さんも東京新聞の「風評加害」に乗ったんだね。世田谷区長が風評加害者になるのはどういう了見ですかね https://t.co/zlgJaHGEwk
— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) October 5, 2022
泉健太代表。
貴党の鎌田さゆり議員が福島に対する風評加害に加担していますが、これも党の考えの体現でしょうか。国会で自民党への追及でお忙しいのでしょうが、自分達への追及は全て無視なさいますか?
お答えください。泉代表。@izmkenta https://t.co/uDmFakoU5h
— HAYASHI Tomohiro (@KumawithSake) October 5, 2022
東京新聞も誤報だといわれないように用心しているので、「トリチウム検知できない線量計」も「セシウム高濃度でないと無反応」も事実誤認ではありませんが、東電が「安全だと嘘をついている」という印象操作です。そうでなければ、こんな当たり前の話が1面トップになるはずがない。
これは「事実誤認ではないフェイクニュース」でしょう。日本ファクトチェックセンターにチェックしてほしいものです。