瞑想は脳を鍛える

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「脳は筋肉のように鍛えることができる」

ケリーマクゴニガル氏が「スタンフォードの自分を変える教室」で書いている。

10月4日のFMラジオ「J-WAVE  STEP ONE」に出演したときも、筋トレのように集中力を鍛えることができると、私は述べた。

言い忘れたのが、脳を鍛えるのに「瞑想」がとても有効だということだ。拙著「すぐに結果を出せるすごい集中力」で詳しく書いたが、「瞑想」には2種類ある。

音声に誘導されて瞑想状態に入る「他律的瞑想」と、自分だけで行う「自律的瞑想」だ。

他律的瞑想は誘導音声に合わせていけばいいので瞑想に入りやすい。しかし、いつでもできるわけではない。

自律的瞑想は入りにくいが、いつでもできるし自分をコントロールする力を養うことができる。

娘が中学受験をする時には緊張をほぐすための様々な方法を授けたが(詳細は拙著「中学受験BIBLE」参照)、最も簡単なのが呼吸法だ。

呼吸法で最も重要なことは「吐く時間」を長くすることだ。呼吸では「吸う」ときに交感神経が働き、「吐く」ときに副交感神経が働く。

静かにしていたり眠っていたりするときに働くのが副交感神経なので、緊張を鎮めて静かな気持ちになりたいときは、意図的に息を吐く時間を長くするのが有効だ。

「3で吸って6で吐く」とか「4で吸ってお腹に貯めてから8で吐く」という具合だ。

ちなみに、呼吸が浅いと肺全体に空気が届かないので、意図的に肺の底まで空気を入れて、その後お腹に空気を移し、ゆっくりと吐いていくという方法がある。この方法は、ずいぶん昔、私が心身をひどく壊した時に実践していた。

即効性はなかったが、死を覚悟するほどの状態から今は立ち直っているのだから、全く効果がなかった訳ではないと思う。

呼吸は本当に大切だ。

確か「鬼滅の刃」でも呼吸がキーワードになっていたと記憶している。


編集部より:この記事は弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2022年10月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。