日本だけがなぜ「出口」に向かえなかったのか?
こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
ことしのノーベル経済学賞 米FRB元議長のバーナンキ氏ら3人
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221010/k10013854141000.html
今年のノーベル経済学賞に、日本でも有名な元アメリカFRB議長バーナンキ氏が選ばれたことが話題を読んでいます。
マクロ経済政策によって緩やかなインフレを達成することで経済成長を目指す「リフレ派」に大きな影響を与え、「ヘリコプター・ベン」とも言われたバーナンキ氏。
特にリーマンショックの際に大胆な金融緩和によって経済危機を乗り越えた手法は、世界にも大きな影響を与えています。
さて、バーナンキ氏が大胆な金融緩和を主導したアメリカでは、すでにインフレと金利上昇の局面となり、大規模金融緩和は副作用は伴いながらも、おおむね正常に出口へと向かっているように見えます(バイデンの財政政策は危なかったけれども)。
一方で日本は、アメリカと異なり賃上げやインフレが起こらず、経済低迷と大規模金融緩和の出口が見えない状況が続いています。
これはひとえに、
・機動的な財政政策に結局は失敗した(消費税を増税してしまった)
・構造改革に至ってはほとんど進まなかった
という2点に尽きると思います。大胆な金融緩和と同時に適切な財政政策を行い、その間に構造改革を断行して生産性を高める。アベノミクスが目指した方向性そのものは正しかったのだと、改めて感じ入るところです。
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翻って今の日本経済も、まだこれから取り返せる部分はあるはずです。
諸外国と異なりまだ金融緩和が継続可能ないま、「小出し後出し」ではなく必要な部分に大胆な財政出動(減税等)を行うこと。同時に構造改革を進めること。
バーナンキ氏のノーベル経済学受賞を契機として、改めて経済政策についても政府与党に対して強く提言をしていきます。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年10月10日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。