男の子育て(第3回):子どもが読みたがる本を買い与えよう

休日などに子どもをいろいろな所に連れて行くのは、どちらかというと父親の得意技だ。

母親よりも車の運転が上手なケースが多いし(もちろん逆も多い)、父親の方が腕力があるのでいざという時に子どもを守ることができる。ボール遊びなどの相手も、どちらかというと父親の方が得意だろう。

子どもを野球選手やサッカー選手にさせたくて一生懸命頑張る父親は別格だが・・・。

私のオススメは、ある程度文字が読めるようになったら書店に連れて行くことだ。そして、子どもが欲しがる本があったら(予算の範囲内で)できるだけ買ってあげよう。名作だとか教育上などに拘るのは明らかな間違いだ。

あくまで、子どもが読みたがる本を買い与えよう。

拙著「中学受験BIBLE」でも書いたが、故渡部昇一先生のお父さんは貧しかったにもかかわらず、近くの書店に「この子が来たらツケで売ってやってくれ」と言っていたそうだ。

渡部先生は、お父さんのおかげでたくさんの物語などを楽しく読むことができたそうだ。

私が子どもの頃、私の母は名作らしき本ばかり私に買い与えた。読んでいてもつまらないのですっかり読書嫌いになり、漫画ばかり読んでいた。

その反省を踏まえて、私は娘が欲しがる本をどんどん買い与えた。娘は大変なスピードでたくさんの本を読破していった。書店に行くたびに何冊もおねだりをされるようにもなった。

大量の読書経験が功を奏したのか、中学受験模試の娘の国語の成績は常に偏差値70以上をキープした。小中高と現代国語が最大の苦手科目だった私とは大違いだ。

「中学受験BIBLE」に書いたように、国語には解法の公式がある(論説文も物語文も)。

だから、読書をしなくとも国語の成績を伸ばすことはできるだろう。

しかし、活字好きの子どもに育てたいのであれば、本人が好きな本を買い与えるのが一番だ。

最近はリアル書店が少なくなってしまった。地方には都会のような大型書店もない。

様々な制約があるかもしれないが、小さな書店でもいいから定期的に子どもを書店に連れて行こう。

そして、あなたは拙著「すぐに結果を出せるすごい集中力」の「まえがき」だけに目を通そう。

 

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編集部より:この記事は弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2022年10月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。