日銀総裁の記者会見が初めてライブ配信になると話題になりました。その会見で、黒田東彦総裁は「金利引き上げや金融緩和の出口戦略は考えていない」と述べました。
日銀は、28日の金融政策決定会合で「大規模な金融緩和の維持」を決定しました。また、2022年度の消費者物価の上昇率の見通しをこれまでの2.3%から2.9%に引き上げました。
【速報中】日銀 黒田総裁会見「大規模な金融緩和の維持」決定 #nhk_news https://t.co/qZ6d1rLHGE
— NHKニュース (@nhk_news) October 28, 2022
決定内容はほぼ想定通りで、会見中に円相場は1ドル=146円半ばから数十銭、円安方向にわずかに動きましたが、市場では「日銀は動かない」との認識が広がっているためといわれています。
◆ 会見終了
日銀の黒田総裁会見が終わりました。ポイントは、①従来発言をほぼ維持、②市場は①にあまり反応しなくなった――の2つかと思います。下記スライドが要点。リンクのnoteでもう少し詳しく、発言紹介や解説をしています👇【note】https://t.co/aTW8NJxJls pic.twitter.com/qRS14VibpG
— 後藤達也 (@goto_finance) October 28, 2022
2%超のインフレは持続的ではない等の認識を示しました。
【要人発言】
🇯🇵黒田総裁の記者会見をまとめました✍️ pic.twitter.com/TapwpBXwpl— みんなのFX|トレイダーズ証券【公式】 (@Min_FX) October 28, 2022
黒田総裁はブレませんでした。
日銀総裁会見:自国通貨安を放置するのは、世界の中央銀行として非常識ではないか、との問いに
「金融政策は為替を目標にしておりません」(ときっぱり)
ーーかく問えば、かくなり答えを知りつつも。— 滝田洋一(日本経済新聞) (@yoichitakita) October 28, 2022
ECBもFRBも0.75%利上げに踏み切る見通しです。日本だけ孤立しているようにも見えます。ただし、最近の円安は日本経済にとってマイナスという認識を示しました。
★日銀総裁会見場から★ 円安について急速かつ一方的として批判的な評価です。引き続き、円安プラス論は封印です
— 清水功哉(日本経済新聞) (@IsayaShimizu) October 28, 2022
日銀の姿勢に疑問の声も広がっています。紙幣の価値は希薄化する懸念があると。
そもそも私は2013年か14年ごろ財政は破綻をすると思っていた。それを黒田日銀総裁が異次元緩和という「財政ファイナンス(政府の歳出を新しい紙幣をすることによって賄う)」で財政破綻危機を先送りした。必要な時に紙幣を刷るのだから、政府は資金繰り倒産をしない。しかし刷り続ければ(続)
— 藤巻健史 (@fujimaki_takesi) October 27, 2022
一方で、世界経済が減速していているという見方から、来年は円高になるという指摘もあります。
米国の主要企業の決算がいまいちだということも考慮しないといけない。米経済の減速がはっきりしています。つまり、流れは明らかに変わって来ましたので安易にドル高継続という見通しを立てない方がいい。一旦終了でしょう。
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) October 26, 2022
ただし、為替の仕組みは複雑です。
ドル円150円は避けられないよ。なぜなら、俺の統計によると日本の女性の9割が「お風呂出たらLINEする」と言って1ヶ月ぐらい風呂入ってるし「休日に連絡する」と言って数年間無休で働き続けるし「起きたら連絡する」と言って永眠してしまうから。先進国として恥ずかしい。そんな国の通貨は弱まって当然
— Testosterone (@badassceo) October 20, 2022
29日朝のドル円レートは、147円半ばとなっています。