リーダーに必要な「人間力」は、信頼、謙虚、そしてユーモア

天ピーこと、天田浩平さんの結婚披露宴に出席してきました。

天田さんは、私に国内不動産投資を教えてくれた恩人です。今から8年前の50歳の時に、彼からワンルームマンションを買ったことをきっかけに、国内の不動産投資を本格化。今では10億円以上の物件を所有し、年間5000万円以上の家賃収入を得られるまでになりました。

200名以上が列席したお昼からの宴席では、主賓席で天田さんの前職である日本財託の重吉社長(写真中央)、そして琉球アスティーダスポーツクラブの早川社長(写真左)と並んで座らせていただきました。

早川さんは、さわかみファンドの創業者である澤上篤人さんを通じて出会い、もう15年以上のお付き合いになります。資産デザイン研究所設立の際に、親身になってアドバイスしていただき、そのご恩は一生忘れることができない方です。

その早川さんから重吉さんをご紹介いただき、重吉さんが、最も信頼できる営業担当者として天田さんを紹介してくれたことで、今回のご縁に繋がりました。

重吉さんも早川さんも、数百人の大組織を動かすリーダーですが、共通するのは圧倒的な人間力です。

リーダーの人間力とはまず、人との信頼関係を大切にしていることです。小さな約束でも決めたことは必ず実行する。その積み重ねによってこの人についていっても大丈夫だという信用を構築することができます。日々の積み重ねが重要です。

また、謙虚であることも共通しています。成功をつかむと人間は傲慢になりがちです。威張っている経営者もいますが、周りからは冷ややかな目で見られていることに気が付いていません。周りのことが見えなくなった経営者は、環境の変化に鈍感になり、うまくいかなくなることが多いのです。重吉さん、早川さんはおごり高ぶるところは微塵もなく、いつも謙虚で腰が低い経営者です。学ぶ姿勢を忘れていないところが素晴らしいです。

そして、3つ目は常に周りの人たちを明るく楽しくさせるユーモアのセンスです。リーダーが陰気なネガティブ思考では、組織の士気も上がりません。お二人は主賓挨拶と乾杯の音頭を取りましたが、その巧みな話術に会場は大盛り上がり。あっという間に列席者の心を掴んでしまいました。

そんなお二人の人間力に圧倒され、自分の人間としての器の小ささに、なんだか恥ずかしい気持ちになった一日でした。

どうやら、私には大きな組織をまとめて、引っ張っていく仕事は向いていないようです。

kazuma seki/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年10月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。