ウクライナへの侵攻を続けるロシアは、ドニプロ川(ドニエプル川)の西岸地域にあるヘルソン州の州都ヘルソン市の放棄を決定しました。
ロシア国防相、へルソン占領軍にドニプロ川西岸から撤退命令…防衛線後退か「兵士の生命守る」https://t.co/OemYRbPYXL#国際
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) November 9, 2022
スロビキン総司令官がロシア軍部隊を撤退させるよう提案しており、ショイグ国防相が了承しました。ロシアはウクライナ南部のヘルソン州を一方的に併合していましたが、この撤退はプーチン大統領にとって、いろいろな意味で大きな打撃となるとみられています。
プーチン大統領は併合した4州を自国領とみなし、その防衛には核兵器の使用も辞さない考えを示していました。
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戦争が始まってからロシアが占領できた唯一の州都はヘルソンだけでした。
偽旗作戦なのか、それとも今度は本当に撤退するのか。ウクライナはロシア軍が撤退することに懐疑的な姿勢を崩していません。
ショイグがへルソン占領軍にドニプロ川西岸及びヘルソンからの撤退命令を出したようです
これも偽旗作戦なのか、それとも今度は本当に撤退するのかロシア政府、嘘ばかり言っているから何が事実なのかもう分からなくなってきたよ pic.twitter.com/t1PFR05p1z
— 明鳳 (@houmei20) November 9, 2022
へルソン周辺では激しい戦闘が繰り広げられていました。
更にへルソン方面。
ウクライナ軍のスニフリウカへの攻撃を確認。
上流側でも、右岸沿いにウクライナ軍が前進を再開し、ドゥドチャニの南で進捗を見た模様。 https://t.co/46V8wl82dJ— 朧月 (@SpamBooLimbo) November 8, 2022
ヘルソンの生活インフラが破壊され、停電と断水に見舞われていました。
ロシア占領下にあるウクライナ南部の都市ヘルソンは6日、停電と断水に見舞われた。親ロシア派とウクライナ側当局が明らかにした。親ロ派は、ウクライナ軍が空爆で送電線を破壊したためだとし、へルソン州のダムも一部損傷したと主張している。
https://t.co/4ri3CCoFCA— AFPBB News (@afpbbcom) November 7, 2022
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また、ロシア通信社タスによると、ウクライナ南部ケルソン州のロシアが任命した副州長、キリル・ストレモソフ氏が交通事故で死亡したとのことです。要人の死亡が続いています。ストレモウソフ氏はウクライナ人で、ケルソンが陥落したとき、いち早くロシア占領軍側についたと言われています。(同氏の”功績”を悼むロシア・スプートニク)
ストレモウソフ氏は、2018年から2019年までウクライナ社会党 #へルソン 支部の議長を務め、2021年には親ロシア派「国家」の党員となった人物。
ウクライナでの特殊作戦開始後、3月に設立された「平和と秩序を救う委員会」の委員長に就任、その後同州の副知事を務めた。 pic.twitter.com/i7hdJyYCYo— Sputnik 日本 (@sputnik_jp) November 9, 2022
9月にウクライナ軍が北部のハリコフ地方を掃討して以来、重要な転換点を迎えています。ロシアの侵略は、越冬が不可避とみられています。